2019年06月03日(月) |
大阪都立大を目指せ! |
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大阪市立大学と大阪府立大学が統合する。すでに法人としては合併してるらしい。いずれ大阪都構想が実現したら名称は大阪都立大学となるのだろう。その維新の会の政策の一つとして、大阪府民に限り授業料を無償化するらしい。これは画期的なことである。年間53万円ほどの授業料がタダになるのだ。もうこれは受験するしかないのである。
関西の国公立大学の序列は、京大>阪大>神戸大>大阪市立大>大阪府立大 というのが公式見解である。しかし、無償化することでその序列は確実に変わるだろう。大阪都立大は神戸大よりも難関になり、阪大と並ぶことは確実である。実利を求める大阪人の感覚として、入学試験の偏差値に大きな違いのない神戸大との比較なら迷わず学費タダで行けるほうを選ぶだろうし、そのアドバンテージは時には大阪大よりも価値があると思わせることにつながるかも知れないのである。
受験生は見栄っ張りである。阪大か大阪市大かという選択肢でぎりぎりのタイミングで大阪市大を選ぶ受験生は「弱気になった」とこれまで思われてきた。しかしここで大阪都立大の授業料無償化という大きな利点を考えた場合、受験生が阪大ではなくて大阪都立大を選ぶ可能性も十分考えられるのである。
その場合、彼らの言い訳は「タダだから!」である。自分の模試の偏差値では阪大は苦しいから大阪都立大に志望を変更した弱気の受験生が「ホンマはオレ阪大行けたけど、たタダやから親孝行しようと思って都立大にしたわ!」と言えてしまうのである。もう無敵である。
吉村大阪府知事が2020年春からの無償化を発表したことで、来春の大阪市立大、府立大の入学試験の偏差値は上昇するのは確実である。しかも大阪は東京に比べて物価や家賃が安いのである。
吉村知事は無償化の対象を「大阪府民限定」と言ってるがそんなケツの穴の小さい発言はやめてほしい。優秀な受験生が日本中から来ればいいのである。大阪に住めばもう大阪府民である。北海道や沖縄の秀才が、タダだからと大阪にやって来れるようにすればいいのである。住むところも西成の釜ヶ崎のあたりで探せばびっくりするほど安いアパートなどを発見できるだろう。食費を切り詰めれば月3万ほどで暮らすことも可能である。
ただ、困ったことが一つある。それはオレの教える生徒の中に、大阪市立大・府立大の志願者が多数いることである。無償化によって志願者が急増して入るのが難しくなったら、それはとても困るのである。無償化はいいことだが、入りにくくなるのは困るという矛盾した悩みも抱えてしまうのである。がんばって合格してもらいたいのである。
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