2019年04月27日(土) |
アル中のタクシードライバー |
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もしも自分が乗車したタクシーの運転手が酔っていたらどうしたらいいのだろうか。これはとてつもなく危険である。東京都港区で車2台に衝突して一人にケガをさせたとしてタクシー運転手の男が逮捕されるという事件があった。その記事を引用しよう。
飲酒運転常習か タクシー運転手が車内で“トマト割り”
4/26(金) 21:50配信
TOKYO MX
運転するタクシーの中で酒を飲み、東京・港区で車2台に衝突して1人にけがをさせたとして、運転手の男が現行犯逮捕されました。
逮捕されたのは、埼玉県川口市のタクシー運転手・要害義之容疑者(55)です。警視庁によりますと、要害容疑者は4月24日午前9時ごろ、港区虎ノ門の路上で、酒を飲んだ状態でタクシーを運転し、別のタクシーなどに衝突して、そばにいた50代の男性に2週間のけがをさせた疑いが持たれています。
調べによりますと、要害容疑者は会社の飲酒検査を受けた後、自分が運転するタクシーの中で、焼酎をトマトジュースで割った酒を作って飲んで運転したとみられています。
調べに対し、要害容疑者は容疑を認めていて、警視庁は常習的に飲酒運転をしていた可能性もあるとみて調べています。
この記事では、埼玉県川口市のタクシー運転手、要害義之55歳とあるが、タクシー会社の名前は明らかにされていない。それでオレは大破したタクシーの写真を拡大してそこに書かれた文字を読んでみたところ、「ASUKA」という文字が読み取れたので、飛鳥交通という会社であることがわかった。
いくら乗車前にアルコール検査をしても、そのあとで勤務開始後に飲むのは防ぎようがない。しかし、これからタクシーを運転するという時に飲酒するという行為から考えて、この男がアルコール依存症であった可能性は高いと思うのである。飲酒運転も今回たまたま事故を起こして捕まったわけだが、これまでも常習的にしてきた可能性が高い。不思議なのは客や同僚がなぜ気づかなかったのかということである。
ドライブレコーダーには焼酎をトマトジュースで割って飲む姿が映っていたという。調べに対してこのオッサンは「家族に酒を止められていたので隠れて飲んでいた」と供述しているそうである。タクシー乗務を開始してからおよそ4時間の間ずっと焼酎を飲みながら運転していて、呼気1リットル当たりの基準値の4倍程度にあたる0.56ミリグラムのアルコールが検出されたということだ。普通の人間なら泥酔状態だが、アル中ならなんともないのだろうか。
もしもオレがタクシーに乗った時に運転手が酒臭かったら、その場で警察に通報するだろうし、一刻も早く降りようと思うだろう。のアル中ドライバーの行為もすぐに発覚してしまうはずだ。それがバレなかったのは、客がボンクラであったのか、あるいは同僚が知っていてもかばっていたのかのどちらかである。
今回オレはネット上のこの事柄に関するニュースを検索したが、アル中ドライバーの勤務するタクシー会社を記載しているものは一つもなかった。このようなドライバーに乗務させていたということはこの会社の責任でもあるとオレは思ったのだが、その重要な情報が欠けているのである。どうして報道関係者はそうしたことを忖度するのだろうか。事実を事実としてきちんと報道することがなぜできないのだろうか。
タクシードライバーの高齢化はどんどん進んでいる。これから先はきっと認知症ドライバーの起こす事故が起きて問題になるだろう。人命が失われからでは遅いのに、対策はいっこうに進まないのである。
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