2019年03月23日(土) |
みんなで三陸鉄道に乗ろう! |
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2011年3月の東日本大震災で不通となっていたJRの東日本の山田線宮古−釜石間(55.4キロ)が23日、復旧とともに岩手県沿岸部を走る第三セクター三陸鉄道(岩手県宮古市)へ移管された。JR東日本にすれば採算のとれる見込みのない路線を整理したというのが本音だろう。ただ、この移管に伴い、三陸鉄道は北リアス線の久慈から南リアス線の盛までの約163キロがつながったのである。名称も「リアス線」と改称し、日本一長い第三セクターとなることが決まった。
オレは北海道のローカル線の鉄道が好きだった。まだオレが大学生の頃は標津線とか天北線が残っていたし、何もなくてもそうした鉄道が存在することが大切な北海道の財産であると思っていた。何もないけど鉄道はあるという価値をどうして活かせなかったのだろうか。そして震災で多くのものが失われた三陸海岸で、このリアス線が存在することの意味をどうしてもっとアピールしないのだろうか。
青森県に五能線というローカル線がある。ここは日本海に沈む夕陽を眺めることのできる観光列車を走らせているが、予約で満席になるという。三陸鉄道も163キロを全通する観光列車をどんどん走らせて、首都圏からの観光客を呼べばいいのである。
自民党議員は何百億もゼニを使って、海を遮る巨大な防潮堤を建設して、そして維持費ばかりかかる箱モノの施設を建設するということが大好きだ。その利権が自分のに利益をもたらすからである。イナカモンドリームに毒された連中の価値観を覆すのはなかなか困難である。
しかし、そうした土建屋に使うゼニのほんの1/100でいいからたとえば首都圏から三陸方面に旅行する方々への補助として使ってくれればどうだろうか。東京から八戸まで東北新幹線で移動し、リアス線経由で仙台まで戻って東北新幹線で帰るというお得な切符を一万円程度で販売して、差額を復興予算で補助すればかなりの人が三陸地方を訪れるだろう。乗客が増えれば列車の本数も増やさなければならなくなるし、それだけ人が多くくれば地元にゼニが落ちる。まず人を呼ばなければ何も変わらないのである。土木工事に使うゼニのもたらす効果よりも、そうして大勢の人がやってくることで起きる効果の方ははるかに大きいのである。政治家というのは自分に利益が発生することにしか興味がない。だからオレが考えるこのようなアイデアには無関心なのである。
ローカル線の鉄道旅行というのはすぐれた娯楽であるとオレは思うのである。最短距離をほとんどトンネルで結ぶ新幹線と違って、険しい地形の中を上手に路線を引いている古い鉄道の車窓の風景はすばらしい。どうしてその価値にもっとこだわらないのか。
振り込み詐欺にひっかかって老人が数千万だまし取られるような事件の報道を知るたびにオレが思うのは、どうすれば犯罪ではない方法でそのゼニを使ってもらえるかである。そのゼニを犯罪者どもに渡すのではなくて、まっとうに世の中に還元させないといけないのである。気持ちよく使ってもらわないといけない。そのための工夫がもっともっと必要である。
時間が有り余ってる老人たちに、安価でのんびりした旅を楽しんでもらうというのは、税金を正しい使い方だとオレは思っている。日本の成長を支え、今は年金暮らしとなったお年寄りたちに旅を楽しんでもらいつつ震災からの復興にもなるというプランをどんどん実現してもらいたいのである。
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