2019年03月21日(木) |
教育にゼニを掛けろ! |
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教育にゼニを掛けるということの意味を、どうして政治家はみんな勘違いしてるのだろうか。オレはこの連中の頭の悪さにつくづくあきれるのである。たとえば安倍晋三は幼児教育を無償化することによって子育て支援につながると思ってるようだが全然そんなことはないのである。無償化されても現場で働く保育士さんたちが低賃金で希望のないまま働かされているという実態は変わらないわけで、それは教育の質の向上には全くつながらない。給食を無料にしたら小学校の教育が良くなるかというと、どうせタダだからと質が低下して残飯が増えるだけである。
大阪府では私立学校への助成金をやめてそのゼニを直接親に渡すようにした。大阪府の教育予算はそのままに、支出先を変えただけである。その結果起きたことというのは公立高校の入学試験の偏差値の低いところが定員割れで廃校に追い込まれて教員をリストラできて経費節減できたことと、私立高校が定員増に対応するために非正規雇用の教員を増やして教育の質を低下させたことである。そもそもこんなものを成果と呼ぶのだろうか?
高校が無償化されたところで親の支出は変わらない。それは親がその浮いたゼニを塾や予備校に使ったからである。学校でろくに勉強しない生徒が塾に行くようになると、もともと持っていた学習能力を塾で使い果たすから学校では力尽きて寝てしまうのである。ある程度の進学校に通っていれば塾なんか行かせなくてもいいのだが、そのあたりを親は全く分かってないのである。「成績が下がれば塾」と短絡的に考えてる親が多い。
行政が教育にゼニを掛けるとはどういうことか。それは教員の待遇改善である。ゼニをたくさん出せばそれだけで優秀な人材がそこにやってくる。競争が発生すればそこでよい人を選ぶことができる。介護業界に人が集まらないのはそこが3Kの世界だからであり、虐待などの事件が発生するのは「こんな安い給料で認知症の老人のウンコの始末なんかやってられるか!」ということなのである。もしも年収1000万が保障されれば喜んでウンコの始末をしてくれるだろう。しんどい仕事や人の嫌がる仕事にまともな給料を出さないから人が来ないのである。介護業界を目指す人が少ないのではなくて、安い給料で働いてくれる人が少ないというだけである。高給にすれば勝手に人は集まる。今は経営者だけがぼろもうけしているというのが介護業界の現状である。
いくら学校で先生が残業をしてストレスを抱えてぼろぼろになっても給料は安い。そんな業界にどうしてやる気のある優秀な人材が集まるだろうか。せっかく教育学部に入学した学生が最終的には他の業種に就職してしまうのである。
吉村大阪市長は、大阪市の小学校教員の給与を上げることを宣言したがそれは実現してるのだろうか。今、全国で小学校教諭の採用試験の競争率は下がり続けていて、県によっては競争率が1.2倍とかいうところもある。そんな競争率なら受験した人はほとんど合格してしまうわけである。大阪市や大阪府は教員の待遇改善ができてるのだろうか。
大阪府や大阪市は多くの教員を非正規雇用の状態においている。どうしてきちんと教諭で採用しないのか。どうして将来の身分の保証がない中で自己を向上させようと努力する気になるだろうか。たとえば教員が産休や育休を取得した場合、産休講師として非正規雇用の方が雇用されるわけだが、産休講師は産休を取る自由はないのである。NHKのアナが子供を4人連続で産んで7年間を産休・育休で過ごしてそのまま退職したことで世間からバッシングを受けてるが、オレはその女性にあっぱれと言いたい。どうして労働者の権利を行使することで非難されるのか。文句があるならおおまえも子ども4人産めよと言いたいのである。それがどれほど大変なことであるかわかってるのか。
アメリカの言いなりになって、武器を無制限に買い入れる約束をした安倍晋三をどうしていつまでも首相の座にいさせるのか。今日本に必要なものは武器ではなくて希望である。そして正義の実現である。政治家や官僚の悪を放置したまま、金持ちだけがどんどん豊かになり国民が貧しいままに放置され格差が広がるような社会を打ち破らないといけないのである。
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