2019年03月16日(土) |
大阪仁義なき選挙について |
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大阪府知事選挙と市長選挙が同時に行われる。自民党は候補者探しに四苦八苦して、辰巳琢朗を推薦しかけたが、断られて副知事を担ぎ出した。市長選挙には柳本顕を擁立した。これでいちおう戦いの形はできたわけだが、自民党候補を共産党や立憲民主党が支援するというまるで日中戦争の時の「国共合作」みたいなことが起きているのである。もうなんでもありのやぶれかぶれの戦いである。
さて、オレはカジノに反対なのでカジノを作ろうとしているという一点で維新に投票したくないのだが、かといって自民党もカジノ推進派なので、カジノに反対するという意見を表明する場はないのである。ここは自民でも維新でもない第三極の候補者が出てほしいという気もするのだ。誰かオレに声をかけてこないのか。
無理に大阪都を作らなくてもいいし、かといって自民党の利権政治はまっぴらだ。そういうまっとうな市民の声を結集できるような候補はいないのか。
ここはくだらない主導権争いではなくて、維新政治の功罪をきちんと語ってもらいたいのである。松井知事にも吉村市長にも、きちんと維新政治の中で実現したことできなかったこと、失敗だったこと、そういうことを客観的に住民に明らかにして、それに対して自民党が対案を出して、まっとうな議論をしてほしい。ディベートをしながら、それを生放送してそのうえでどちらを選ぶべきかを住民に判断してもらえばいいのである。
オレは行政単位を大きくするのには反対だ。今の区の大きさでもさまざまな目の届かないところが出るし、取り組まないといけない問題は山積している。人口規模も今の区の大きさで十分である。ただ、もっと区の自由になる財源があったほうがいい。大阪市内であっても空家が増えている地域も多い。そうした地域を再開発すること、無人の空き家を行政が取り壊したり、古家をうまくリフォームして住みよい街に生まれ変わらせること、そしてシャッター通りになってしまった商店街をよみがえらせることなど、いくらでも課題はあると思うのである。
マンションの増加で中心部の人口は増えている。郊外の家を売却して都心のマンションに住み替えた高齢者も多い。ニュータウンが廃墟になる一方で、住民はそこから都心に流出してるのだ。松原市の河内大塚山古墳の横にあったため池が埋め立てられて住宅地が開発されているが、そんなところ誰が買うんだよと言いたいのである。駅から遠すぎるのである。その証拠に分譲地はほとんど売れていないのである。
先日久しぶりに難波・千日前を歩いたが、もうそこは日本じゃなかった。意味不明の多国籍な街に変貌していて、外国人旅行者目当ての派手な看板の食べ物屋ばかりになっていた。こんなひどい街になったのは維新政治のせいであるとオレは思っている。いつのまに大阪市はこんな醜い下品な街になってしまったのか。外国人観光客が増加しても、それなりに工夫はできたはずである。全く無策だったからこんなことになったのだ。
オレが好きだったかつての京都や大阪はもうどんどん失われていくばかりである。そうした変化に対して肯定的なのが維新政治であり、何も考えてないのが自民党候補である。だからオレには選択肢がないのだ。どうにかならないものだろうか。誰かオレに選挙資金を100億円くらい出資してくれないか。
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