2019年02月04日(月) |
電気自動車は進化している |
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登場したばかりの初代日産リーフはひどいものだったらしい。だんだん充電容量が減るために航続距離が減少し、結局「使えない」ということでみんな手放す。中古車市場で投げ売り状態になっていたのである。デザインも実に不細工だった。オレはそのスタイルを観て、「いくら先進的なメカニズムでもこんな不細工なクルマには乗りたくない」と思ったものである。もっとも不細工さでは初代プリウスの象みたいな顔もいい勝負だったのだが。
そのうち、アメリカではかっこよくテスラが登場した。いつのまにかテスラはアメリカの高級車市場を席巻してベンツやBMWよりも売れるクルマになってしまった。自動車用の高性能バッテリーの生産が追い付かず客はなかなか手に入れられない状況だという。世界最大の自動車市場になるという中国はガソリン車の全廃を将来の目標に掲げている。おそらくテスラは今後の中国市場で大量に売りまくることになるだろうし、電気自動車シフトの遅れたトヨタは戦いに勝てないかも知れない。
日産自動車のリーフは二代目となって少しデザインがよくなった。これはモデルチェンジしたらカッコ悪くなるというのがこれまでの日産の伝統の中では稀有の例である。そしてこの1月にマイナーチェンジしてさらに車種が追加された。航続距離が400キロから550キロに伸びて、エンジン出力も向上した。ライバルがテスラであることを意識してその性能に少しでも近づけてきたということであるが、価格的な面では絶対的な優位を持っているリーフは日本国内ではかなり売れるだろうとオレは予測する。そのために大事な役割を担っていたのだがコンパクトカーのnoteである。ノートに設定されていたeパワーというエンジンで発電した電気で走るモデルが大量に売れたことで、多くの人が電気自動車の運転感覚に慣れ親しんだのである。
S660の次に乗る車は何か? それを考えたとき、そうして電気自動車の充電スタンドの普及ぶりを知った今、電気自動車という選択肢も悪くないとオレは思っている。スポーツ走行を楽しむクルマは今で打ち止めで、次に買うクルマはできるだけ自動化された楽なクルマにしたいと思っていたわけで、電気自動車に自動運転技術が組み合わされたというものがその目的にかなっていることは確かである。
後はレンタカーなどで運転してみてどんな感覚なのかを肌で理解したい。確か日産は試乗用としてリーフを一泊二日で貸し出してるようだが、そういうのを利用すると絶対に買わないといけないみたいでいやだ。もっと気軽に試乗する機会があればいいのにと思うのである。
極端から極端へという選択肢はオレにふさわしい。18歳の時に医学部受験をやめて文学部という人生を捨てたような選択をしたように、S660という硬派のクルマから日産リーフという全く方向性の異なる選択というのもいいじゃないか。通勤時に商業施設での充電を繰り返せば限りなく燃料代を節約できそうな気もするのである。さて、次はどうなるのだろうか。
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