2019年01月09日(水) |
福井県警の不都合な真実 |
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福井県警が。僧衣姿で運転していた僧侶に対して「運転に不適切な服装である」と判断して反則切符(青)を切った行為が話題になっている。ネット上では「僧衣でできるもん」というハッシュタグをつけた動画が大量に投稿されているという。ここは福井県警本部長が出てきて「不適切な取り締まりでした」と陳謝すれば済むところだが、なかなかそういうこともできない大人の事情もありそうである。その理由は交通取り締まりのおそらく9割くらいは「不適切な取り締まり」「不要な検挙」であり、本当に必要な取り締まりや検挙は全体の1割以下だからである。
テレビではその「僧衣でなんでもできる」動画のことが話題にされていたが、今回の事件の本質についてとらえているニュースは一つもなかった。おそらくマスコミもそうしたことには触れたくないのだろう。警察を敵に回すことになってしまうからである。オレもここでそうしたことについて書くことには少しためらいがある。大阪府警という人権を理解しない組織がいつオレに対して適当な罪状をでっちあげて検挙するかわからないからである。オレが普段書いている大阪府警の悪口に対して苦々しく思っている府警幹部も多そうである。
まあでもオレはマスコミの触れないことを結局ここで暴露してしまうのだが、福井県警の今回の不適切な取り締まりの理由はただ単に「ノルマ達成」が目的だったからである。警察が意味のない取り締まりをする理由は、一か月で何件とか、金額がいくらというふうにノルマがあるからだ。そのノルマ達成のためにたとえば松原警察署は立部西交差点のところで物陰に隠れて信号無視のクルマを取り締まっている。天王寺警察署は玉造筋で休日にレーダーでネズミ捕りをしている。堺東警察署は新金岡駅の北側のあびこ筋で日曜日の朝によく取り締まりをしている。きっと僧衣だからと反則切符をきった福井県警の熱心なおまわりさんは、ノルマ達成のために苦し紛れに検挙したのだろう。まさかそれがこんな大問題に発展するとも思わず、全仏教界を敵に回す大変なミステイクであったということを思いもしなかっただろう。まあそういう馬鹿を責めても仕方ないのだが。
運転に不適切な服装とはなんだろう。オレは普通の服装しかしないので何が不適切なのかよくわからないのだが、たとえば女性が全裸で運転しているのはまわりの人が気を取られて事故につながるので不適切だと思う。下半身に何も身に着けてないのは公然わいせつの可能性があるが。それは普通に運転しているだけではわからない。下駄やスリッパの運転はペダルを操作できないので不適切だが、それもクルマを停車させて窓からのぞき込まないとわからないのである。オレは20代の頃に静岡県警の不当な取り締まりを受けサンダル履きでの運転で検挙されたことがあった。当時はシートベルトが義務化されてなかったのだが、警察官は高速道路の料金所から出てきたオレのクルマを理由もなく制止し、「シートベルトしたほうがいいじゃん」と気分悪くなるようななれなれしい標準語のアクセントで話しかけてきて、窓からオレの足元を覗き込んでサンダル履きであることを発見して青切符を切ったのである。ゴールド免許の優良ドライバーである今なら絶対にそうした取り調べには応じないだろう。まずそいつがクルマを停止させる法的根拠をオレは要求するからである。
このような不当な取り締まりの背景にある警察の「検挙ノルマの実態」という不都合な真実を取り上げるような気合の入った報道機関はない。どうせ今のマスコミは政府の御用機関であり、国民に知られると困るようなことは絶対に流さないのである。
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