2018年12月24日(月) |
辺野古基地建設の何が間違いか? |
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辺野古基地の建設のための土砂投入が開始された。オレは一貫してこの基地建設を批判しているが、その理由の中の一つを改めて書いておきたい。それはこの基地建設が沖縄周辺での軍事的バランスを大きく変えてしまうことになるからである。
たとえば南沙諸島で中国が勝手に埋め立て工事を行って珊瑚礁の島をどんどん基地化していることに対してトランプ大統領も多くの日本人も批判的である。自国の領土でもない場所に勝手に基地を建設してその地域を実効支配しようとしている習近平の帝国主義的な野望は断じて阻止しないといけない。
ただオレの見解は少し違うのである。世間一般の人たちの反応は「中国がそこに作るからいけない」ということだが、オレは「基地建設そのもの」に反対したいのである。この21世紀になってもまだ世界で人々が軍事的緊張に晒され、内戦で人が大勢死に、武器商人がウハウハ儲かってるという不毛の状況それ自体にオレは怒りを感じているのだ。そして日本が目指すべき道はそこではないのか。アメリカの同盟国として基地を作ってあげてわざわざ中国や北朝鮮との代理戦争の戦場になることを志願している愚かさをオレは批判してるのだ。そんなことでどうして真の平和が希求できるのか。
今日本国内では 教育費がどんどん削られ、生活保護費も削られ、貧しい人たちの生活はどんどん圧迫されていく。人手不足は解消しないのに不安定な非正規雇用がどんどん増えていく。定年は延長されて年金支給開始年齢は引き上げられる。その一方で国会議員の報酬だけは上がる。技能実習生に対する虐待を放置したままで今度は新たな制度が導入され、安い賃金で働く奴隷扱いの労働者を外国から大量に輸入しようとしている。防衛費は毎年どんどん増加する。そしてそのクソみたいな安倍政権を国民のわずか2割ほどの多数派の馬鹿国民が支えている。今の日本はそんな情けない状況なのだ。
一揆を起こして日本の政治を変えないといけないはずの人たちは無関心で投票にも行かない。こんなひどい目に遭わされてるのに20代の若者の多くは投票すらしない。みんなその虐待を喜んで受け入れて抵抗もしないマゾなのだ。
辺野古の基地建設に反対すると言うことは、同時に中国の南沙諸島への基地建設にも反対するということである。武器や軍事費という不毛な支出そのものにもっとみんな反対しないといけない。自衛隊がF35を導入するために1兆円掛けるというその愚をこそ我々は批判しないといけないのである。
中国や北朝鮮の脅威を阻止するために、日本は2兆5000億円もかけて辺野古に軍港を建設したという論法が世界に通用するだろうか。おそらく中国や北朝鮮から見ればその建設工事自体が自国への脅威であり、挑発なのである。おそらく核兵器が貯蔵されているだろうキャンプシュワブに軍港機能が加わって、いつでも中国や北朝鮮を攻撃出できるようになるという日本の基地建設をどうして中国や北朝鮮は傍観するだろうか。
銃を規制できないアメリカでは大勢の人が銃で殺されている。そして武器を売って稼ぐ巨大な軍産複合体のせいで世界中で大勢の人が今も殺され続けている。人類はこのような状況から未だに抜け出せていないのである。これまで人類が科学や哲学を築いてきたことはいったい何だったのか。人が殺し合うという無残な状況をどうして誰も変えられないのか。
オレは世界でさまざまなことでリスペクトされている日本だからこそ、世界に向かって反戦平和を発信できる存在になれるだと思っている。あの不幸な原爆投下を受けた唯一の国だからこそ、世界に向かって核廃絶を叫ばないといけないと思っている。オレの考えは甘いだろうか。とにかく、一刻も早くアメリカの武器を嬉々として買いまくるあの馬鹿を首相の地位から引きずり下ろしてもらいたいのである。
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