2018年09月27日(木) |
ボンビー大学が日本を救う! |
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生活保護世帯の中で国公立大学に進学した者のうち、58%は授業料免除を申請して認められているそうである。オレはその数字が100%ではないことに驚いている。少なくとも現行のルールでは生活保護受給世帯の中でそのまま一緒に暮らして大学進学ということは認められてない。だから「世帯分離」などの裏技を用いて大学進学するのだが、そうなると家族の人数が減ってしまい家計は苦しくなるという。また、世帯分離すると今度は国民健康保険に個人で加入しなければならなくなるのでその負担も発生する。そういうわけでアルバイトして副収入を得ないことには生活を維持できないのである。そんな困難の中で4割の学生は授業料も納付させられているのだ。オレは納得できないのである。
オレが大学生だった頃は、国立大学の年間の授業料はわずか14万4000円だった。月に1万2000円という安さだったので、家庭教師などの楽なアルバイトの収入で十分に賄えたのである。何軒も掛け持ちすればかなりの収入になったし、それで一人暮らしの家賃も、趣味の自転車や旅行に費やすゼニもカバーできた。今は国公立大学の年間の授業料は50万円を超えている。さすがにそれをバイトで賄うのは無理だ。そうなると奨学金を借りるか、学業を犠牲にしてアルバイトしないといけなくなってしまうのである。
もちろん授業料が実質タダになる大学もある。自治医大や産業医大、防衛大学や防衛医科大学である。医学部は普通の受験生が易々と入れる世界ではないし、防衛大学は幹部自衛官養成のためのコースである。そうではない普通にさまざまなことが学べる総合大学で授業料が無料、しかも低負担の学生寮が付属していて実質ほとんどゼニがかからずに大学教育を受けることが可能な「貧民のための国立大学」を設置してくれとオレは思うのだ。
とにかくその大学ではゼニがかからない。教科書などのテキスト類は企業やOBからの寄付金で賄われ、入学試験さえ突破すればあとは何の心配もいらないという大学を日本に一つ作れば、生活保護受給者の子弟は面倒な世帯分離とかの手続きを取らずにみんなその大学を受験すればいいということになる。
そうした「貧乏人のための大学」には金持ちの入学は絶対に許可してはならない。持ち物検査をして、もしもロレックスの時計とかをしていたら即座に没収して大学の運営費として寄付させるとかふうにすればいい。年収制限を200万くらいにして本当に貧しい人しか入れないようにするのである。
その大学を仮に「ボンビー大学」と名づけたとしよう。おそらく世間の馬鹿女子大生はその学生を馬鹿にするだろう。しかし、大企業の採用担当者はきっと注目するはずだ。学費無料ということで入学偏差値は必ず高くなる。条件の恵まれない貧困家庭にありながら学力を身に着けることができた学生は優秀で努力家に決まってるのである。そんな人材を企業は絶対に求めるだろう。もしかしたらこのボンビー大学は東大や京大よりもすぐれた人材を輩出するかも知れないのである。
ボンビー大学を設置することで貧困家庭に暮らす受験生たちには希望が生まれる。高校の先生方も素質がありながら家庭環境に恵まれない優秀な受験生にどんどんボンビー大学への進学を勧めればいいのである。授業料や寮費免除だけではなく、月に3万円のお小遣いも支給されるということになれば大学生活も充実するだろう。
政府はパワハラ理事長が君臨しているクソ大学や、セクハラ教授たちが女子学生を苦しめてるカス大学への補助金を打ち切り、バカばかり集まってるニート養成所のFランク大学も支援せず、ゼニをオレが提案するボンビー大学のために使えばいいのである。
ボンビー大学の入学式はスーツ禁止だ。出身高校に制服があればそれを着てくるように勧めればいい。就職活動でスーツを着なければならなくなる時は、大学に貸し出し用のスーツを常備して、「洋服の青山」とかに提供させればいい。
もしもオレをスタッフに雇ってくれるなら、オレはボンビー大学を素晴らしい大学にするためのさまざまなアイデアを出すだろう。大阪市は塾に通う補助金を出すとかくだらない小手先の対策をしているが、そんなことよりもオレが提唱するこのボンビー大学を設置すればたちまち貧困者の大学進学という問題はすべて解決するのである。
いつかボンビー大学の出身者が政治家になったり、大企業の経営者となった時、そうして固定化された階級社会を打ち破ることができたとき、日本は真の民主国家として歩みだすことができる。自由と公正を旗印にしたまともな政治が実現するだろう。政治献金のくれる大企業や金持ちの方ばかり向いた利権政治を終わらせる唯一の方法は、貧しい人間が努力によって夢をつかめる「ジャパニーズドリーム」を実現できる世の中をつくることである。その第一歩がこの「ボンビー大学」の設置である。
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