2018年08月11日(土) |
日本人は地底に住むべきである |
携帯用URL
| |
|
いつのまにか日本の暑さはどうしようもないほどになった。もしも弥生時代や縄文時代にこの暑さを経験していたら、おそらく人々は「高地人」となって、信州や北海道に定住することを目指しただろう。もっとも北海道といえども今は暑いところが増えたのだが。
オリンピックの開催が危ぶまれるほどのその「酷暑JAPAN」でも、やや涼しいところが存在する。それは地底である。
九州には高速道路ではなくて一般国道に長大なトンネルがいくつか存在するが、たとえば国道267号線の「久七(くしき)トンネル」(3945m)の真ん中では外が35度の酷暑でも25度くらいの温度だそうだ。山の中にトンネルを掘って居住空間を作れば外部の温度に影響されない涼しい場所が手に入るのである。
鍾乳洞の内部は涼しい。これも同じことであり、真夏の鍾乳洞はどこもひんやりとしている。だったらいっそそれを利用したらいいのである。
暑すぎて空調無しでは暮らせない都会の住宅を放棄して、山に居住空間をどんどん移すのだ。そして山の中に地下式の住居を建設すればいいのである。巨大な山が実は内部が居住空間になっているというふうにすればいいのだ。大きな岩盤の中をくりぬいて居住空間にすれば耐震性にもすぐれたものを作ることが出来るだろう。
都会だっていっそのこと大深度地下を利用すればいいのである。通勤を「水平移動」ではなくて「垂直移動」にしてしまうのだ。職場のあるオフィスの地下に居住空間を作ってしまえばいいのだ。換気だけ気をつければ、地表の熱も伝わってこない快適な居住空間を生み出せるはずである。
建築基準法では「全地下式」の秘密基地のような住宅は認められないらしい。また、家の容積に対する地下室の容積も規制されている。そうした部分を改正して、地上1階地下5階というような家を建設できるようにすること、そして地上部分をできるだけ緑化してしまうことでヒートアイランド現象もある程度抑制できるはずである。
タワーマンションなんてものではなくて、地底マンションをこれからは作らせるべきなのである。密閉式のハッチと酸素発生装置を備えて、もしも津波が来てもそのまま耐えられるような構造の家を作っていたら、東日本大震災でも被害を受けなかったかも知れないのだ。必ず起きる地震や津波に対して、地底式の住宅ならばかなり耐えられるはずである。これこそが地震や水害の多い国である日本の目指すべき防災住宅ではないだろうか。
今はまだコストもかかるかも知れないが、広くこのような考えが行き渡ればきっと地底住宅を建てる人が増えてコストも下がるはずである。
まずは大都市の地価の高いところで地底住宅を建設してみよう。そしてノウハウがある程度蓄積されれば今度は生駒山とかに大規模に地底住宅を作ればいいのである。断層の多い六甲山よりも、生駒山の方が適地であるとオレは思うのだがどうだろうか?
←ランキング上昇のためにぜひ投票をお願いします。
前の日記 後の日記