2018年08月09日(木) |
GACKTコインにだまされた人たち |
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詐欺商品に引っかかる人たちは基本的に自己責任であると思う。ただ、その詐欺が巧妙なスキームで仕組まれていた場合、組織的な悪意が存在した場合は詐欺に関与した連中には必ず刑事罰を科すべきである。スルガ銀行の行った不正融資なども顧客にウソの情報を与えて賃貸物件を買わせていたわけで明らかな銀行ぐるみの詐欺である。そういう場合は金融庁は企業の年鑑の利益をすべて巻き上げるくらいの懲罰的な罰金を科すべきである。
ところが監督するはずの金融庁に政治家からの圧力がかけられていたらどうなのか。たとえばマスコミではほとんど報道されていないGACKTコインに関わる仮想通貨詐欺はどうなのか。この事件には自民党議員の野田聖子の夫が関与しているという。だからマスコミは忖度して報道しないのである。
通称「GACKTコイン」とも呼ばれる仮想通貨「SPINDLE(スピンドル)」は、5月に世界5カ所の仮想通貨取引所に上場後、暴落している。一部では警視庁もGACKTを捜査対象にしているとの報道もあるが、視聴率の稼げるタレントであるだけになんらかの捜査を妨害する力が働いてる可能性もある。
無名のなんかわけのわからない仮想通貨は、反社会性力の資金集めやマネーロンダリングにも使われている。これらは「ICO」と呼ばれ、資金調達の一つの手段となっているのである。
通称GACKTコインこと、スピンドルの運営には野田聖子総務相の夫が関与しているし、野田聖子もGACKTと知り合いである。金融庁がスピンドル運営会社であるブラックスターの法令違反の疑いを指摘したとき、金融庁に野田聖子が圧力を掛けたことはすでに小さく報道されている。スピンドルによってすでに損失を抱えた多くの投資家がいて、そのゼニはGACKTや野田聖子の夫に流れている可能性もある。これは実際は大規模な詐欺事件であるとオレは憶測している。
もっとも、やっぱりだまされる人が馬鹿なんだとオレは思っている。GACKTはDVの性癖があるというウワサだが、女を殴るような人間はクズだとオレは思っている。そしてまともな金融知識があれば仮想通貨なんて絶対に買わない。そこに大金を突っ込むヤツは詐欺師にとって格好のカモでしかない。
この世に存在しないモノに価値を与え、それをリアルマネーと交換させるというのは過去に行われた多くの金融犯罪の常套手段である。豊田商事の純金ペーパー証券は多くのお年寄りをだましたが、GACKTコインはお金を持ってる人たちをだましたという点で少し正確は異なるし、後者の方がはるかに被害者の自己責任だと言えるのだが。
詐欺事件は悪人どもが形だけの逮捕となればそれで終了だ。罰は驚くほど軽いし、きっと野田聖子が裏で手を回して不起訴に持ち込むかも知れない。本当に悪い奴らは検察や法曹関係者も味方にするのである。警察関係者も複雑な仮想通貨のスキームを理解してるわけではないだろう。かくしてこの事件は闇に葬られるのである。
オレは過去にさまざまな投資詐欺に関する報道を観てきた。いつも感じたことは、「こんな詐欺にひっかかるヤツは馬鹿」ということだった。ただ、だまされる方が馬鹿だということは、だます奴らを免罪する理由にはならないと思う。金融犯罪に関する罰はもっと重くして、首謀者のすべての個人資産の没収と実刑判決、そしてチェックする金融庁の側の人材の養成をとオレは思うのである。
株式市場にゴロゴロしている怪しい値動きや風説の流布、インサイダー取引に対して何の手も打てない金融庁には何も期待できないというのがオレの本音だが。もしも高額報酬でオレを雇ってくれるのなら、アドバイスくらいはしてやってもいいんだがな。
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