2018年07月18日(水) |
エアコンがないと死者が出るぞ |
携帯用URL
| |
|
小中学校の教室のエアコン導入率は都道府県によって大きな差があるという。秋田県ではなんと1.8%しかない。まあ秋田県はそんなにあつくないのかも知れないが、ババヘラアイスがよく売れてるという地域であることを考えたらやっぱり暑いはずだ。特に今年の暑さは異常である。
このままエアコンなしで教室で授業を行えばどうなるか。オレは絶対にいずれ死者が出ると思っている。もう20年以上も前のことだが、公立高校から私学に移籍してオレが一番うれしかったことは、教室にエアコンが入っていて快適に授業できることだった。その後大阪府立高校では一斉にエアコンが設置されたが、その入札価格が異常に高額であったのに実際に設置されたエアコンがショボかったことと、その頃に太田房江知事の執務室にシャープから大型テレビが贈られたことの因果関係はいまだに明らかにされていない。シャープを誘致するにあたって府は200億円くらい出したが、その金額に比べれば大型テレビなんてなんでもないことである。
2015年には埼玉県所沢市で小中学校のエアコン導入について住民投票が行われている。賛成56921票、反対30047票で一応賛成多数だったが、投票率が31.545しかなかったために賛成票は有権者の3割に到達しなかったので、結局必要な得票数に足りず導入が見送られたということがあったらしい。オレが笑うのはその投票で3万以上の「設置反対」という投票があったということである。学齢期の子供のいる親はそんな地域に絶対に住んではならない。きっと町ぐるみで子供を虐待しそうである。きっと老人や子供のいない連中が、「税金をそんなことに使ってほしくない」と思ってるのだろうか。子は国の宝だということがわからないのか。
このエアコン設置の都道府県格差だが、愛知県の公立小中学校は、いまだ35.7%しか設置が進んでいないし、日本一暑い町でときどき40度を超える岐阜県多治見市はなんとエアコン設置率が0%である。
エアコンのない暑い教室で子供を学ばせるということは学習効果が上がらないだけではなくて、そこで教える先生方の健康被害にもつながる。屋外で授業を教えることが多い体育の先生は紫外線による健康被害もあるだろうし、サングラス着用でさえ文句を言われるくらいである。昔もなかったから今も不要と思ってるのだろうか。昔よりも今の暑さがひどいという事実をどう考えてるのだろうか。
オレは大学の時にサイクリング部に所属していて日本中を走り回ったが、7月8月は北海道や信州にいた。暑い京都には居たくなかった。オレは大学在学中の4年間、祇園祭も知らないし、大文字の送り火も見たことがなかった。そんな時期には京都には居なかったからである。それからさらに暑さはパワーアップした。そんな酷暑の中でどうやって子どもたちが学べるだろうか。耐えることが教育ではない。快適な環境で過ごしてこそ学びの可能性は広がるし、何もわざわざ苦行に耐える必要はないのである。
死者が出たら取り返しがつかない。熱中症は死に至るほど危険なものである。どうか全国の教育現場で子どもたちの健康を守ってもらいたいのである。
←1位を目指しています! m(_ _)m