2018年07月11日(水) |
ラノベを読むと馬鹿になる |
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受験生の敵とは何か。オレは「ゲーム」「スマホ」への過度な依存が受験勉強の時間を奪うと思ってきたし、事実ゲーム依存症とかスマホ依存症の生徒でまともな成績を取れるものはいなかった。しかし、最近それだけではないことがわかってきたのである。それはラノベ(ライトノベル)と呼ばれるオタク向けの文学ジャンルである。いくら読んでもちっとも役に立たない本のことである。
ラノベを読むことは読書ではないとオレは断言する。それは純文学などの文学書をよく読んでるやつは現代文の成績がよかったりするのだが、ラノベをよく読んでるやつは基本的に現代文の点数が低いのである。なぜこんなことになるのか。それは「ラノベを読む」という行為が、読解力や鑑賞力をどんどん奪っていく「悪魔の読書」に他ならないからである。
ラノベには「異世界転生」とかのありえないストーリーが出てくるし、登場人物は魔術が使えたり超能力者であったりする。現実にはあり得ないそういう世界を読むことで登場人物に感情移入するということは、もはや現実世界の想像力といったものを越えてしまっている。それは現実世界からの逃避に他ならないのである。
まあ正しく理由付けするには心理学の研究とか、さまざまな事例の収集とかいうことが必要であり、そのあたりはちゃんとした精神医学や心理学分野の研究者に語ってもらえればいいと思うのだが、現場で教えてる教員の印象としては「ラノベは読めば読むほどアホになる!」の一択なのである。
「ラノベ依存症」は病気である。これはゲーム依存症と同じく治療を必要とするものなのかもしれない。依存症から復帰できずにそのまま廃人になってしまう生徒もいる。家でラノベを読みふけるあまり不登校になり、そのまま引きこもってラノベ廃人への道を歩むのである。
なんでそんな危険なものを放置しているのか。憲法では「表現の自由」が保証されていて、ラノベの出版を規制する法律はないからだ。体に悪いジャンクフードのほうがよく食べられていることと同じく、頭に悪いラノベが青少年によく読まれてるという状況はまぎれもない現実である。
それでもラノベを読んでいる生徒は多い。彼らがラノベのくだらなさに気づいて真の読書に目覚めてくれればいいのだが、残念ながら教養や読書力がないとそこには到達できない。オレは生徒たちの学習習慣と学力を守るためにこれからしっかりと「ラノベ弾圧」を続けていこうと思っている。ラノベを読んでるやつはその読書によってどんどん馬鹿になるということを理解したうえで、さらに馬鹿になることを目指すのか。それともラノベを摂取する量を減らして馬鹿になる程度を抑制するのか。そのあたりは体に害があるタバコをどう規制するのかと似ている。
脳に害があるラノベは書店でも置き場に規制を設けるべきだ。レンタル店のアダルトビデオの陳列コーナーのように、そこだけ入りづらい構造にして、上に「ラノベコーナー」と大きく表示し、「ラノベの読みすぎは脳にダメージを与えます」という表示を必ず帯に入れるべきである。オレのこの主張に異議を申し立てるなら、ラノベ中毒でありながら勉強もよくできる反証材料の人間を連れてきてもらいたい。
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