2018年03月31日(土) |
どうしてヤンキー顔のクルマばかりなのか? |
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先日駐車場に妙にいかついクルマがあるなあと思って、後ろに回って車名を確かめると「アルファード」だった。トヨタのワンボックスカーはアルファードとベルファイアがあるが、どちらかというとベルファイアがヤンキー顔でDQN仕様であり、アルファードの方がファミリー仕様だと思っていたのだが、マイナーチェンジしたアルファードの方がさらにいかつい顔になっていたのである。
どうしてクルマはどんどん顔がいかつくなるのか。オレはそういうのは好きじゃないのだが、世の中にはそういう顔を好む人が多いこともまた事実である。あと、バックミラーに映る後方から迫ってくるクルマの顔がファンキーな場合と威圧感を感じさせる場合とでは反応が変わってくるということもあるだろう。「怖い! 道を譲るか・・・」ということにつながるのかも知れない。
軽自動車一番人気のホンダN−BOXにはメッキグリルを採用したカスタムの仕様があって、そちらがどちらかというとDQN仕様ということになるのかも知れないが、クルマの与える印象や雰囲気は大きく違う。
クルマのメーカー各社による性能の違いはそれほどない。そうなると外観の好みなんかで何を購入するかをユーザーは決めるわけである。日本で一番多くのクルマを販売しているトヨタがどんなデザインのクルマを売るかというのは、かなり人々の購入行動を左右するだろう。何が人気であるかとか、カッコイイのかという主観的な評価を広告代理店とつるんで思い通りにすることくらいトヨタなら当然仕掛けてくるだろう。今は変だと思われてるプリウスのデザインだって、多くの若者がそれをカッコイイと思うような時がやってきそうである。
初代プリウスは本当に不細工なクルマだった。こんな変な顔のクルマがトヨタの世界戦略を左右しようとしてるのかとオレは悲しんだものである。日産の初代リーフも不細工だったが、両社はクルマのデザインで欧州車と勝負することをあきらめたのかとオレは感じたほどである。
それから何代かを経て、プリウスのデザインは変わっていった。それを洗練されたというのか、あるいは何らかの方向性が生まれたというのかはわからない。ただ、初代のダサさはなくなったものの、かなりヤンキー顔になってしまったというのがオレの印象である。少しつり目の細いヘッドライトであるとか最近トヨタのデザインがオレは好きではない。しかし、それがトヨタ全車の標準となってごく普通のデザインとなるのならばきっとそれを好む人も増えてくるのだろう。
何を美しいと感じるのかという価値観はきわめて主観的なものである。それは美人の基準が時代によって変化することからもよくわかる。昔美人だった人が今も通用するとは限らないし、本当は不細工な女優や歌手が広告代理店の仕掛けで世間の勘違いを呼び込むことだってある。AKB48の総選挙投票結果などはそういう意味で興味深いものである。
クルマにしても女優にしても自分が好きで選んでいればそれでいいわけで、世間がそれをどう思うかなんて気にする必要はない。オレは芳根京子という女優がとても好きなのだが、彼女がヒロインを演じた月曜夜9時のドラマ「海月姫」が不人気で終了したことをどこか安堵している部分がある。自分の好みがあまりメジャーになって欲しくないなどという複雑で屈折した心情なのである。
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