2018年03月30日(金) |
日本外交の無能さを笑う |
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第二次大戦の前、日本は日独伊三国同盟を結ぶ一方で、日ソ不可侵条約を結んでいた。ドイツがソ連に攻め込むことを日本は全く予想していなかったのである。せっかく杉原千畝のようなすぐれた外交官を派遣していながら、外国から届く情報を分析する能力に欠けていたのである。ユダヤ人に対する迫害や人道的犯罪について理解していれば、そんな国と同盟を結ぶことが危険なことであることくらい予想できるだろう。もっとも日本も同様に差別的政策をアジアで推し進めるつもりでいたのならば、ドイツの悪に学ぼうとしていたとも言えるのだが。
金正恩が中国を訪問して習近平と歓談した。テレビで流れたテロップの中で、習近平に対して「多忙な中でも実兄のように歓待してくれた習主席に感謝の意を表します」という文字に思わずオレは吹いた。「あんた兄貴殺してるやん?」と突っ込みたくなったのである。いやはや、そういうことが突如起きるから外交は面白いのである。そして「圧力」「より一層の圧力」と言い続けてきた安倍晋三の無能さが際立つのである。おまえら外交というのは常に利害関係で動いてるということを知らないのか馬鹿。
アメリカは日本や韓国に武器や兵器を売りつけるために北朝鮮を利用していたのであり、それにお人好しの安倍晋三がだまされてものすごい金額の契約をアメリカと結んだ。当初の目的が達成されたトランプは今度は北朝鮮とまた八百長の猿芝居を仕組んでいるのである。そしてアメリカにとっていま最大の敵であり貿易相手国である中国との駆け引きが今度は始まったわけである。アメリカが関税を上げると主張すると中国は報復するという。そこに金正恩がからむ。もう日本なんかどうでもいいのである。アメリカにとって一番大切なのは中国との二大大国関係であり、日本なんてただの捨て駒だ。いざ戦争になったら日本列島で中国軍と米軍が入り乱れて戦い、面倒になったら核ミサイルで列島ごと消滅させるというシナリオでも描いてるのだろうか。米中代理戦争の戦場になるのは日本や朝鮮半島なのである。考えたら第二次大戦だって最初は日本に対する原油の禁輸とかの貿易戦争で始まっていたじゃないか。
外交っていったいなんだ? 国と国との衝突や戦争を避けるために一番大切なのが外交だろう。そこに有能な人材を配置せず、馬鹿に外務大臣をやらせていることがどれほど国益を損なってることかわかってるのだろうか。もっともパンツ泥棒や政務調査費をキャバクラで使うクズや色丹島を読めない馬鹿でも大臣にしないといけないほど人材は枯渇しているわけで、まともな人間が自民党にいないから安倍晋三みたいなウソつきをいつまでも総理から下ろせないのだが、それにしても諸外国との差は大きすぎる。
トップが馬鹿だったらその集団は滅びる。パナソニックやシャープのような日本を代表する企業が経営不振に陥ったのはなぜか。戦略的失敗をどうして防げなかったのか。そうした失敗から学ぶことはたくさんあるはずだ。日本は外交的失敗から太平洋戦争に踏み切って敗戦という経験を積んだ。そこから何も学べていないのだとしたらあまりにも愚かすぎるのである。
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