2018年03月24日(土) |
トランプ大統領とはどういうオッサンか? |
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トランプが大統領になる前は誰もが「こんな変なオッサンを大統領にしたらあかんやろ」と思っていたのである。ところがその変なオッサンは大統領になってしまった。彼は思いつくままにさまざまな施策を行い、それは成功してるのか失敗してるのかよくわからない。ただ、その外交戦略というのはとてもしたたかだと思うのである。
たとえば北朝鮮との関係である。「戦争するぞ」と周辺国に思わせておいて、日本や韓国に武器をさんざん買わせてから「米朝会談」をぶちあげるあたり、見事なビジネスマンというしかない。戦争なんて、武器商人が儲けるためのイベントであり、そんなくだらないもんのために若者が血を流すという意味のないことなんだが、シリアやアフリカの内戦で武器屋たちは大もうけしてるのである。「祖国のために血を流す」なんて美名のもとに命が消費されてるわけで、戦争に戦勝国も敗戦国もない。両国の国民の犠牲の上に兵器産業だけがウハウハなのである。その兵器産業の利益のために行動してるのがトランプだということを忘れてはならない。北朝鮮という国家が地上からなくなれば、周辺国に武器を売れなくなってしまうじゃないか。だからトランプの戦略というのは北朝鮮を生かさず殺さずで温存することなのである。
輸入する鉄鋼やアルミの関税率を大幅に上げて中国に対して制裁を発動すると語った時、「日本は同盟国だから例外」と勝手に希望的観測していた自民党の連中がいた。世耕弘成議員なんかはわざわざ頼みに行ったが、見事に無視された。そんなこと当たり前である。EU諸国は同じ白人の国だが、日本は中国や韓国とひとくくりにされる醜いアジア人の国であり、敵国なのである。どうして白人社会に仲間入りできたと勘違いしていたのだろう。国際連盟で日本が提案した「人種平等宣言」をアメリカやイギリスが反対してつぶした頃から、連中の価値観はたいして変化していないのである。
トランプを理解しようと思うなら、彼が常にビジネスのことを考えてるということを根拠に行動を予測すればいい。アメリカの企業にとっての最善の手を彼が打ってくるのは必定である。
トランプは現行の核兵器が使いにくいから小型化して局地戦でも使用可能にすればいいと考えた。そんなことをすればどれほど無辜の民が殺されることになるのか・・・というのは常識的な発想だが、トランプにはそんな発想はない。戦争で人が死ぬことなど彼はなんとも思っていないし、自分だけは常に絶対安全だと思っている。国内で銃規制をしないのも自分が撃たれることは絶対にないと思っているからだ。小型化して使いやすくなった核兵器を生産する企業からは莫大な献金がトランプにもたらされるのだろう。
政治家としての崇高な理念も理想もトランプの頭の中には存在しない。自分の権力の誇示と、子どものわがままのようなその突拍子もない行動や発言だけである。彼にとって大統領という地位は単なる娯楽なのだ。
もっとも日本の総理大臣も政治を私物化してお友達の金儲けを手伝ったりしてるわけで同じレベルか、それ以下の程度である。政治家がクソなのはどこの国でも同じようなものである。そんなクソを選んでしまうということは国民も同様にレベルが低いということかも知れないが。ここで唯一まともなのは政治家をきちっと裁ける韓国かも知れないが。
第三次世界大戦は起きるのか。それはトランプ、プーチン、習近平の3人の胸一つである。世界は今この3人によって実質支配されているからだ。日本なんて彼らから見ればどうでもいい存在である。目障りなら核ミサイル数発で地上から消し去られてしまうだけのことである。そして「独裁制」こそが強い政府を実現して国民を豊かにするものだという世界の潮流になった時、国民主権や民主主義なんて概念は吹っ飛んでしまうだろう。
このまま安倍政権が森友学園や加計学園の問題をごまかして乗り切ってしまえば国民がどのように受け止めるか。ますます政治に無関心になって投票などしなくなり、日本もまた独裁者の登場を望むようになるのだろうか。大企業優遇のお友達政治がこのまま進んでいけば、その反動で国民の不満が頂点に達してとんでもないポピュリストが出現したり、怪しい政党が政権を手にするかも知れないのである。
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