2018年03月22日(木) |
JR四国はなぜ四国一周列車を走らせないのか? |
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今、多くの学校は春休み期間中である。その休みに合わせてJRは青春18切符を発売している。この18切符を使っていろんな地方のローカル線の旅を考えてる方もいるだろう。オレは最近四国のローカル線に注目している。四国はJRでほぼ一周することが可能である。ここに四国を一周する観光列車を走らせたらどうなんだろうかといつも思っている。おそらくかなりの人気となるだろう。
たとえば愛媛県と高知県を結ぶ予土線というローカル線がある。四万十川の流れに沿って走る雄大な景色を楽しめるので「しまんとグリーンライン」の愛称でも呼ばれている。しかし乗客は少なく、2016年度の輸送密度は333人//日である。1500人を切ればバス転換した方がいいというのが目安だからいかにこの数字が低いかわかるだろう。
しかし、需要というものは作り出すことができる。たとえばオレは「春休みにどこか出かけられないかな」と考えて青春18切符のばら売りや、四国のローカル線の乗り継ぎに関して検索して確かめてみたのだが、実際に「四国一周列車」というものが運行されていれば、かなり多くの人が乗ってみたいと思うのではないだろうか。
九州には「ななつ星」という豪華な観光列車が走っている。予約がなかなかとれないという。そんな豪華な列車にする必要はない。ただ、乗り換えなしで四国を一周できる観光列車を走らせてくれればそれで十分である。右回りと左回りそれぞれ1本ずつ走らせるだけでも十分に予約は埋まると思うし、もしも乗客が増えれば車両を増やせばいいのである。
またそうした観光列車を走らせることにこだわらず、通常の利用客のための循環列車をわかりやすい時刻で走らせれば、それは乗客数をUPすることにつながるのではないか。列車に乗ること自体が目的の人たちを呼び込むことができればそれだけで大成功である。観光客にアピールすることで業績を回復できるなら、それはJR四国の経営改善にもつながるだろう。
四国一周列車は新幹線を岡山で降りて瀬戸大橋を経由して入ってくる観光客のことを考えれば出始発にすればいいとオレは思うのである。そこから西へ向かう左回りと、東へ向かう右回りの2種類の特急を走らせればいいのではないだろうか。予土線のような輸送密度の低いローカル線にそうした優等列車を走らせることで客が増えればかなり意味のあることだとオレは思うのである。
JR九州は鉄道以外でさまざまなビジネスを行って経営改善した。JR四国には何ができるだろうか。四国は外国人観光客もまだそれほど多くない。しかし、関西空港に入ってきた観光客をうまく徳島へ誘致すればいいとオレは思うのだ。和歌山から徳島まで南海フェリーを使えば関空から徳島まで2000円で行けるのである。高速バスを使って明石海峡大橋を渡るよりも、船を使った方がかなり安いのだ。JR四国は南海電鉄と提携して関空に来た観光客を四国に連れてくる戦略を立てるべきである。その場合は四国一周列車の始点終点を徳島に設定することが可能になる。
四国は船を使えば和歌山にも瀬戸内海の各地にもそして九州にもつながっている。どこにでも出られるという利点を活かして、もっと観光客の移動を便利にできるはずだ。クルマで旅行する人が九州から四国経由で関西に移動するような旅行プランをさまざまに提案することができれば、今以上に可能性は広がってくるだろう。そんなことをオレは考えたのである。予土線の旅はオレ自身がぜひ実現したいのである。
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