2018年03月18日(日) |
組織を守るはどういうことか? |
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二人の対照的な元官僚が居る。元国税庁長官の佐川宣寿と、元文部事務次官の前川喜平さんである。どうして一方だけ「さん」付けなのかというと、オレは前川さんをリスペクトしているが、佐川はクソ野郎と思っているからである。ただ、もしも佐川が安倍晋三や政治からの指示があったから書き換えしたんだということをすべて告白して事実を明らかにすれば、あっぱれということで前川氏と同じ扱いにしたい。
組織を守るとはどういうことか。日本ではどうやら昔から「ウソをついてでも組織を守る」「上に立つ者を守る為に下っ端が犠牲になる」という風潮があるらしい。オレが前川氏を評価するのは、官僚の天下り問題という個人の責任ではないことに対して、当時たまたま文部行政のトップにあったからということでお辞めになったことである。組織のための人身御供となったのに、自民党のクズ政治家どもはまるで前川氏が天下りの元締めであったかのように責任を押しつけたのである。誰かが責任を取って辞めなければ事態は収拾しないという時にその役目を粛々と果たしたというだけのことだ。戦国武将が城を明け渡すときに城主が切腹して領民や家臣を守るがごとく行動しただけである。
「高知白バイ事件」という有名な冤罪事件がある。白バイ警官が運転ミスで右折の為に停止していたバスに激突して警察官が死亡した事故なのだが、なんとバスの運転手が有罪とされたひどい冤罪事件である。大勢のバス乗客が「ぶつかったときにバスは止まっていた」と証言したのに無視され、スリップ痕までねつ造されて警察は身内を守ろうとしたのである。その事件を担当して警察の犯罪を隠蔽することに協力した裁判官も栄転した、警察、検察、司法が一体となって事実を闇に葬ったクソ事件である。警察というのは組織を守る為にこういう犯罪を平気でやるのだ。だからオレは警察というのを基本的に信頼していないのである。オレはふだんからICレコーダーを携帯しているが、それは不当な交通違反の取り調べに遭ったときに自分を守る為である。
組織が犯罪をするとき、上に立つものが考えてることはいつも「バレたときに下っ端の誰を捨て駒にするか」ということである。場合によっては自殺させられたり,自殺に見せかけて殺されたりする。安倍第一次内閣の時に出た多くの自殺者はその類である。あの時は松岡農林水産相までが自殺した。彼を死なせることでどんな悪が守られ、誰が得をしたのか。そこに悪の本丸が存在するのだ。
佐川宣寿は財務省という組織を守ろうとして多くのウソを吐き続け、存在する書類を「破棄した」と語った。しかし彼が本当に守りたかったのは、どうやら財務省ではなくてそこに影響力を行使しようとした政治家のようである。
彼が政治家によって利用された後は捨てられるただの捨て駒だったのか、あるいは正義のために立ち上がることができる前川喜平さんのような国士なのか、それがもうすぐ明らかになる。オレが期待するのは佐川宣寿がすべてをぶちまけて安倍晋三を退陣に追い込み、政治家と学校法人の間に存在する利権構造をたたきつぶすことである。国が巨額の補助金を加計学園に支出して、そこから政治献金や寄付金の形でキャッシュバックを受けていた政治家どもを明らかにしてその腐敗ぶりを全国民の前に明らかにすることである。企業や団体から賄賂をもらって、国民のためではなくて一部の金持ちのための政治を目指すクソ政治家がこの世から一掃されることである。
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