2018年02月01日(木) |
エンゲル係数の意味するもの |
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オレは以前から安倍晋三の政策の間違いをこの日記で書いてきた。金融緩和して株価上昇や地価の上昇を起こして見かけの景気を回復させても、実際に景気が良くなったわけではない。実体経済に影響を与えるためには賃金の上昇が起きないとだめであるということを。
しかし、実質賃金は下がり続け、安倍晋三の主張する「雇用の増加」とは、非正規雇用の増加が中心だった。結局大企業は利益を内部留保や役員の報酬という形にしてしまったのである。アベノミクスの実態とは、株や土地を持ってる金持ちがより金持ちになり、その一方でサラリーマンや非正規雇用の若者がさらに貧しくなると言う二極分化だったのである。そのことをオレはこの日記で再三書いてきた。
家計が貧しくなるとどうなるか。家計に占める住居費と食費が増大するのである。その二つだけでかつかつという状況になってしまい、教養娯楽費に回せなくなるのだ。だからエンゲル係数が上昇するのである。ところが国会で「エンゲル係数の上昇」が問題にされたとき、なんと安倍晋三は「食への消費が拡大し景気回復したということ」と答えたというのである。こいつはアホか・・・。オレはあまりの発言にあきれてしまったのである。
もしも安倍晋三の主張通りなら、エンゲル係数が上昇すればするほど景気は良くなるということになる。いったいこの馬鹿の頭の中にはどんな経済学が存在するというのだろうか。
貧しくなったらどうなるか。服は買い換えるサイクルを長くしてもいい。散髪は月に1回を2ヶ月に1回に伸ばそう。映画は映画館に行くよりもDVDレンタルしよう。人はそうして防衛行動を取る。外食を減らして面倒だけど自炊しようとか人は支出を抑える工夫をする。それでも食べないと生きていないので、食費を切り詰めるには限界がある。その食費の占める割合が増えているということは、つまり他の支出をする余裕がなくなっているということなのだ。
食への消費が拡大してるのはどんな人たちか。それは安倍晋三の周りの金持ち連中なのである。3000円以上するカツカレーを食べたり、高級な料亭で贅沢三昧して浪費する連中が「食への消費が拡大」していても、それは庶民の生活とは何の関係もないのである。おまえの周りの加計学園の関係者とか、私人のくせに秘書を5人もつけてもらってる安倍昭恵とか、ウソつきの性犯罪者とかがおまえの周りに居るわけだが、そいつらの基準で答えて欲しくないのである。
円安でトヨタ自動車はもうかったが、サプライヤーである下請け企業にはその利益は還元されず、結局富の偏在はさらに加速しただけだったのである。
このまま賃金が下がり続け、国民がどんどん貧しくなって行った後にどんな未来が待ち受けるのだろうか。オレはそれを見たくないのである。もっともその頃にはオレの寿命も尽きていると思うのだが。
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