2018年01月12日(金) |
家族内虐待の悲劇を防げ |
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子どもが複数いる家庭で親は全ての子どもに平等に愛情を注ぐのだろうか。決してそうではない。聞き分けのいい子、まじめに勉強する子もいれば、全然言うことを聞かない子もいるだろう。その場合、知らず知らずのうちに子どもに差を付けて接してる可能性がある。しかし、これはどうだろうか。3人の子のうち長女と3女は普通にかわいがるのに次女だけを虐待するということを続けた場合、他の姉妹はどのようにその状況を受け止めるのだろうか。
神戸新聞の記事を引用しよう。
10円玉握り「おなかすいた」 コンビニで5歳女児保護 傷害容疑で実母ら逮捕
1/12(金) 16:30配信 神戸新聞NEXT
次女(5)の腕を石油ストーブに押し付けるなどして大けがを負わせたとして、兵庫県警伊丹署は12日、傷害の疑いで、無職の母親(26)と、会社員の祖母(47)=いずれも伊丹市=を逮捕した。次女の腹や脚に複数の傷があり、同署は日常的な虐待があったとみて調べている。
母親の逮捕容疑は1月10日夕方、自宅1階の居間で、次女の左腕を石油ストーブの天板に約5秒ずつ2度押し付けた疑い。祖母は同9日夜、包丁で次女の左頬を複数回たたき、切り傷を負わせた疑いが持たれている。
同署によると、母親は「次女が失禁したことに腹を立てて頭をたたいた後、ストーブに押し当てた」、祖母は「ご飯の食べ方をしつけたら無視され、包丁でびびらせてやろうと思った」と言い、容疑を認めている。昨年10月ごろから、しつけのため日常的に暴行を加えていたという趣旨の供述をしているという。
次女は11日午後7時ごろ、自宅近くのコンビニエンスストアに11円を握りしめて1人で入店。素足のまま靴を履いていたことや、足首が紫色になっていたことから不審に思った女性店員が110番した。駆け付けた同署員に次女は「おなかがすいた」と話したという。女性店員は「(次女は)レジ横の揚げ物コーナーをじっと見つめていた。こんな事件が起きるなんて」と驚いていた。
同署によると、容疑者宅は7人家族で、11日夜は家族で外食に出掛け、次女は家に残されていた。長女(6)、三女(4)に虐待の痕跡は見られないという。
7人家族と言うことだが、女の子が3人いて、母親と祖母ということ以外はこの記事からはわからない。祖父や父親が存在するのかも知れない。祖母と母親から虐待され、家族で外食するときに自分だけ家に残されたこの5歳の女の子はどんな気持ちでいたのだろうか。想像するだけでも胸が痛む。10円玉を握ってコンビニにやってきたというが、もしもオレがその隣人でその虐待を知ればすぐに警察に通報してその鬼母や鬼婆を捕まえてもらうだろう。
家族の中にこの5歳の少女に味方する者はいなかった。彼女はお腹を空かせてコンビニにやってきた。この寒空の下、素足に靴をはいていれば誰でもおかしいと気がつく。その上足首には紫色のあざがあったという。どうしてこのような虐待が行われてしまったのかとオレは悲しく思うのである。
厳しいしつけと虐待は紙一重だ。親はその行為を「しつけ」だと思っていても、それは第三者から見ればどう考えても「虐待」としか思えない場合がある。そして往々にして自分が虐待を受けてきた人間の場合、それがスタンダードとなっていて自分の虐待に気づかないのである。きっとこの鬼母も鬼婆も、自分達のしてる行為を「しつけ」だと思っていただろう。5歳の子がお腹を空かせてコンビニに行き、揚げ物の入ったケースを見つめている光景を想像すると居たたまれなくなる。
この虐待を行った女たちにはどんな罰が科せられるのか。親が子を虐待することに対して寛容な日本の裁判所は、もしかしたらこの鬼母や鬼婆に対して実刑判決を出さないかも知れない。そしてこの虐待を受けた5歳の女の子は家に帰されるのかも知れない。その次にやってくるのはさらなる虐待である。「なんでコンビニに行ったんだ!」オレはその先を悲劇を見たくない。もう絶対に繰り返さないで欲しい。
子は親の所有物ではない。親による子殺しや虐待に対していつも日本ではとても軽い罰しか下されない。寝屋川では17年間の監禁の末に娘を衰弱死させた事件が起きている。長期間に渡って苦痛を与えたこの両親は死刑に相当するとオレは思っている。
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