江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2018年01月09日(火) 入試採点ミスで人生を変えられた人たち        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan




 大阪大学が入学試験の採点でミスがあって、なんと30人が合格ラインを越えているのに不合格にされてしまっていたという。大阪大学は改めて合格通知を送り、他の大学に入学している人に対しては編入も認め、また浪人している人には賠償する方針だというのだが、人生を変えられてしまった受験生たちにとっては本当に腹立たしい事件である。そして不合格になった30人がいるということは、その一方で本当なら不合格だった人が30人合格しているのである。そっちを不合格にするかというともちろんそんなこともできないわけである。ボーダーラインのわずか数点のところに多くの受験生が存在するのだ。1点2点でも決しておろそかにできないのである。

 さて、今回の採点ミスの被害に遭った受験生の中には医学部の合格者もいるらしい。そこでオレは思うのだが、もしも私立医学部に入学していればすでに払ってしまった入学金や授業料を返還してもらえるのだろうか。そうなるとかなり巨額の賠償となる。そして浪人していたとしたら、一年社会に出ることが遅れることに対して、金銭的な賠償があるのかということである。浪人生活で1年を失うということは、社会人になって働いて得られる1年分の収入を失うということである。それはとても大きな金額である。そういったところまで賠償してもらえるのだろうかということだ。もしも大阪大学の補償額が不誠実な金額なら裁判に訴える受験生も出てくるだろう。

 18歳、19歳の1年間というのは人生において宝物のような時間である。その貴重な時間を浪費させてしまった大学の責任はまことに重いと言うしかない。不幸にも浪人することになった受験生のその一年に対して金銭で賠償するなら、最低でも1000万円は払うべきだとオレは思っている。「最低でも」だ。もっと多くの金額になってもおかしくないしと思うし、予備校費用だけの賠償だったらひどすぎると思うのだ。

 また昨年大阪大学を不合格になった受験生は今年は東大や京大を目指しているかも知れない。その場合、今年の受験を認めてその上で京大や東大を不合格になった時に阪大に入れてくれるのだろうか。大阪大学はそこまで譲歩しないといけないのである。

 入試における1点2点というのはそこまで大切なのである。しかし、実際の受験生たちはそんなに大切な点数をかなり安易に捨てている。オレから見れば「こいつらアホか!」という発言をする者たちもいるのだ。たとえば現代文(評論)の第一問には漢字の問題がある。2点×5=10点分である。同じ漢字を用いてる熟語を選ぶという形の常識問題で、通常の国語力のある大人なら全問正解できて当たり前である。オレはこの漢字問題で間違えることは絶対にない。オレに言わせればこの問題は「1問でも間違うヤツが馬鹿」というレベルである。

 しかし世間の多数派を占めるDQN受験生たちは「漢字を必死で覚えても一問あたりたった2点だから捨てる!」と堂々と公言するのである。まあそういうレベルのDQNたちはどうせ他の科目も捨てたような点数しかとれないのだが、そもそも受験勉強を「コスパ」でとらえている時点でろくな受験生じゃないのである。そんなにコスパ重視ならば、覚えることが少なくて高得点が確実にとれる物理や漢文でちゃんと得点すればいいわけなんだが、実際は漢文で壊滅したり物理ではなくて生物を選択したりしているのである。要するに「口だけのアホ」ということである。

 2018年の大学入試センター試験も目前に迫っている。今からできることはもうそんなに多くない。ただ勝つ生徒と負ける生徒ははっきりしている。やっぱり心がけの問題なのである。

 負ける生徒というのは、同じ間違いを繰り返し続ける生徒である。自分がなぜ間違えたのかということを反省できず、解いた後の問題をすぐに捨ててしまうような輩である。逆に勝つ生徒というのは間違えた悔しさを忘れない生徒である。自分が間違えた問題を執念深く覚えていて、その反省を次に活かせる生徒である。

 もう40年近く前のことなんだが、オレは自分が京都大学の二次試験を受けたときに解けなかった問題のことを今でも覚えている。合格発表の時まで、その「解けなかった」という悔しさで激しい自己嫌悪に陥り、ずっと痛恨の日々を送っていたのである。それだけに合格の喜びも大きかったわけだが。

 受験生諸君よ、試験前の最後の時間はどうかこれまでに受験した模擬試験の問題をしっかりと見直そう。そしてその問題が解けなかった悔しさをもう一度感じ取ることで,今度は絶対に解くぞ!と気持ちを新たにすることで本番に臨んで欲しい。オレが言いたいのはそれだけである。


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。
応援の投票ありがとうございます。"/←1位を目指しています! m(_ _)m 



My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン