2017年12月23日(土) |
ぼったくりゲーセンに金をつぎ込む人たち |
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ゲーセンに置いてあるクレーンゲームでオレは遊んだことがない。その景品に興味がないということもあるが、取る自信が全くないということもまた理由である。そして多くの人がその前で談笑しつつ楽しんでいるのを見ると、tょっとうらやましく思ったりもする。女の子は基本的にその景品のぬいぐるみなんかが好きだ。そういうわけでデートの時にそこでさっそうと欲しいモノを取ってあげるのができる男の行動なんだろう。
そのクレーンゲームが、100%取れないような仕組みならどうなのだろうか。この100%取れないというのもオレには理解しがたいのだが、たとえば落下する穴が小さくてそこには絶対に落とせないということなんだろうか。報道を聞いてオレはその疑問も同時に感じたのである。おそらく同様に「絶対に取れない」ようにしてる店はあるはずだ。記事を引用しよう。
「ぼったくりゲーセン」社長らに詐欺容疑 全国初の逮捕
12/23(土) 20:42配信 朝日新聞デジタル
クレーン型ゲームで景品が取れないように設定して客から料金をだまし取ったとして、大阪府警は23日、大阪・ミナミや京都市でゲームセンターを運営する「アミューズメントトラスト」社長の大平(おおだいら)剛史容疑者(33)=大阪市住吉区沢之町2丁目=と従業員ら男女6人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。府警によると、クレーン型ゲームによる詐欺容疑での逮捕は全国初という。
府警はこの日、五つの店舗などを捜索した。保安課によると大平容疑者らは今月上旬、ミナミの2店舗でクレーン型ゲームを景品が取れないようにした上で、「絶対に取れる。今やめたらもったいない」などと女性客4人に言って計約47万円を詐取した疑いがある。一部の従業員は「社長に手口を教わった」と容疑を認めているが、大平容疑者は「指示したことはない」と否認しているという。
景品は高価なゲーム機やタブレット端末などで、料金は1回500円〜1万円。従業員が景品を取る実演をした後、設定を変えていた。府警には2015年以降、「景品がまったく取れない」との相談が30件ほどあり、被害額は計約600万円とみられるという。
大平容疑者が経営する店をめぐっては、インターネット上で「ぼったくりゲーセン」などと話題になっていた。「景品を取れずに18万円取られた」「店員がデモンストレーションで簡単に成功できるように見せ、客が操作するとまったく成功できない」などの書き込みがあった。大阪の店でゲームをしたことがある男性会社員(30)は「絶対取れると店員に言われたが、ぬいぐるみをつかんでも全然取れなかった。1万5千円を使った」と話した。
50代の会社員男性は別の店舗の前で、「このゲーム機はよく取れますよ」と若い店員にしつこく声をかけられたことがある。後日、会社の同僚から「4万円を使わされて何も取れなかった」と聞いたという。
以前に祭りの露店で、クジに当たりが入っていなかったという理由で露店をやってる側の詐欺容疑でヤクザが逮捕されたという事件があった。今回もオレは「詐欺容疑」を適用してもいい案件だと思うのだ。
ただ、今回の事件の被害者たちの中には、「10万円つぎ込んだけど取れなかった」「60万円使った」というあきれた浪費家たちが混じっていたことである。もちろんゼニの使い方は個人の自由であるし、そんなに使うのなら直接ぬいぐるみを買えばいいじゃないかとも思うのである。60万円使うなんてはっきり言って「アホ!」である。
しかしこの60万円、ゲームで遊んだ遊戯料と考えることもできるのだ。そうすると、取れる取れないということはさして問題ではないと言うことになるし、またゲームセンターの方もそういう解釈をしていたかも知れないのである。
ここでオレは考える。もしもクレーンゲームの景品に換金性の高いものを使用して、それがパチンコのように「もしかしたら勝てるかも知れないギャンブル」という存在になったらどうなのだろうか。もちろん今の法律でそれは規制可能なので、そういう店を営業したらなんらかのペナルティを喰らう可能性は高い。オレはそんなことやらないが、どこかでそんな違法ビジネスを狙ってる輩は居るかも知れない。
もうかるかも知れないクレーンゲームというのがあれば、日本中からクレーンゲームの猛者たちが集まることだろう。そして話題になって店は摘発される形でフィーバーは終了するのである。どこかそういう店は出現しないだろうかとオレは思ったのである。オレがもしも闇社会の人間ならばそういうシステムで一攫千金を狙うチャンスと考えたはずだ。
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