2017年12月21日(木) |
もしかして運転下手な人が増えてるのか? |
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先日の東名高速での逆走正面衝突事故のドライバーは、25歳と若くてしかも乗っていたのはレンタカーだった。SAから出るときに、逆方向に出てしまって逆走したわけだが、ブレーキも踏まずに突っ込んだという。オレが気になったのは、その若者がこれまでどんな運転経験を積んでいたのかということである。
オレは免許を取ってすぐに中古車を手に入れた。クルマは毎日運転しないと上達しないと思っていたし、事実よく運転した。そして旅行にも出かけた。それから約36年間もオレは運転を続けてきたわけだが、トータルの運転時間というのは膨大な時間になるはずだし、ずっとMT車に乗ってるが、シフトレバーの操作なんて無意識にしている。縦列駐車も得意だし、およそ運転していて不自由に感じることはない。苦手な道もない。
しかしオレの母親はずっと「大阪市内に出るのは苦手」と言っていた。車線変更とかしないといけない広い道を走るのが得意ではなかったのである。母は確かに何度か事故を起こしている。以前我が家にあったスバルドミンゴには大きな凹みがあって、それは母が狭い道を曲がるときに電柱にぶち当てたものだった。自損事故ということもあり、きちんと修理するには20万円以上かかるのでそのままにしていた。後ろに障害物があるところでバックして後部ドアとガラスをぶちこわしてしまったこともある。その母も75歳くらいで免許を返納したのである。
レンタカーやカーシェアリングだけでしか運転しないということなら、車両感覚なんて身につくわけがない。狭い道が果たして通れるのか通れないのか、そんなこともふだんから運転してるからわかるのである。もっとも技術が進歩すればそういうこともクルマが教えてくれるようになるのかも知れない。自動運転というのは極端に言うと「ヘタクソドライバー補助システム」なのかも知れない。
まあオレのようにちゃんと運転できるドライバーから見れば、自動運転なんて全く必要ないわけだが、車庫入れとかクルマが勝手にしてくれるのは楽と言えば楽だ。スマホを見ながらとか運転してる馬鹿は迷惑だが、そういう馬鹿のクルマが自動運転なら迷惑の度合いは少し軽くなるのではないだろうか。
馬鹿な大学生が増えることと、下手くそなドライバーが増えることはある意味正の相関関係にあるような気がする。運転というのは実は高度な知的作業である。前後左右から入手できるさまざまな情報すべてに注意しつつ予測運転しないといけないわけで、それはやっぱり馬鹿には困難だろう。飲酒とかして運転する馬鹿にとってのクルマは凶器以外の何物でもない。
昔に比べて運転下手なドライバーは明らかに増えた。それを補う技術もさまざまに出現しているが、いずれ自動運転がヘタクソを凌駕することだろう。絶対に自動運転の方が上である。
自動運転が事故を劇的に減らすような技術になってくれればいいなあと、オレは新聞で事故の記事を見るたびに思うのである。少なくとも飲酒運転による死亡事故はすべて加害者を死刑にしてもらいたいのである。
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