2017年12月05日(火) |
貴ノ岩殴打事件の黒幕は誰か? |
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オレは今回の日馬富士暴行問題の黒幕は白鵬だと思っている。いくら大横綱であってもそれは関係ない。モンゴル人力士の間では白鵬は絶対的なチャンピオンであるとしても、だからといってなんでもできるような権力が付与されているわけでもない。それなのにその行動については誰も注意できないことが問題なのである。
日本人は横綱よりも親方の方が上だと思ってるが、モンゴル人は横綱の方が上だと思っている、そのあたりの感覚の違いも大事なのである。朝青龍が自分の親方を殴ったり、指示に従わなかったりした理由は、自分の方が親方よりも偉いと思っていたからである。
週刊新潮の記事によれば、白鵬の過去の対戦の中には疑惑の取り組みがあるという。どうして日馬富士は横綱になれたのか。日馬富士が横綱になる直前の3場所は、白鵬は日馬富士に負けている。これは単なる偶然だろうか。対戦成績では上回ってるのに、その時だけ急に弱くなったのだろうか。
稀勢の里が日本人力士として久しぶりに優勝した場所で白鵬は貴ノ岩に敗れている。 もしもそこで貴ノ岩が白鵬に敗れていれば白鵬が優勝できたとしたら、モンゴル人力士の間では「なんでモンゴル人仲間から優勝を奪うのだ」という不満が生まれるだろう。今回の殴打事件の背景は、自分達の八百長対戦に参加しない貴ノ岩に対して制裁するという意味があり、白鵬の命令で日馬富士が殴ったということではないのか。あるいは白鵬の意図を忖度して日馬富士が殴ったということで、いずれにしても黒幕は白鵬ではないかというのがオレの憶測である。
貴乃花親方はもちろんそうした背景を知っていて、それを自分の口からではなくて協会側から言わせたいのである。協会の自浄能力に期待してるわけだが、今回のことをもみ消そうとしていたことから考えてそれは期待できない。
白鵬は貴乃花親方が嫌いだ。それは相撲界で唯一、彼が八百長を許さないという信念の持ち主だからだろう。貴乃花親方の下では巡業できないと白鵬が言ったとき、「だったら来るな」と白鵬を切るべきところで、巡業部長を代わらせた相撲協会は白鵬の言いなりになってしまっている。これでは白鵬がますます増長するだけである。
千秋楽での白鵬の演説の意図は何か。そんなもの、自分が一番悪いということを隠すために善人ぶったに決まってるじゃないか。
マスコミの印象操作もひどい。貴乃花親方が相撲界をかき回す迷惑野郎のように書いてるが、相撲の世界に彼ほど信念を持った常識人はいないというのがオレの感想である。今回被害届を警察に出したのはなぜか。協会内部では「なんで上に報告しないでいきなりそんなことを・・・」ととらえるわけだが、そんなことをしたらもみ消されるに決まってるから警察に訴えたのである。そうでないと「なかったこと」にされてしまうからだ。ただ、貴ノ岩はそこは貴乃花とは考え方が違う。貴ノ岩はモンゴル人力士全員を敵に回したくはない。そこまで腰を据えて戦おうとは思っていない。そこが貴乃花親方との相違点である。そういうわけで殴打事件直後は日馬富士といったん和解したのだろう。日馬富士や白鵬側にすれば「なんで蒸し返すんだ」ということになるわけである。
今回の事件で八百長問題に触れてるのは「週刊新潮」くらいだろう。他社はいまのところ自主規制してるのかも知れない。前にあれほど大問題になった八百長が結局なくならなかったという事実が発覚することを、貴乃花親方以外の関係者全員が恐れている。もしかしたら貴乃花親方を暗殺してなかったことにするんじゃないかとオレは相撲界の闇の深さを思うのである。
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