2017年12月04日(月) |
金正恩はアメリカの回し者か? |
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北朝鮮のミサイル発射によって誰が一番得をしたのか。それはアメリカの兵器産業であり、軍産複合体と呼ばれる巨大な利権集団である。武器の値段にはなんの根拠もないわけで、法外な価格であってもその性能が必要ということであれば買うしかないのである。
だったら国産で武器を開発すれば国内産業が潤う・・・と短絡的に考える馬鹿政治家も居るが、オレはそういうことには反対したい。国内で開発したとして、その開発費を回収するためにはその武器を海外輸出するしかなくなるからである。殺人兵器を世界に輸出する国が平和憲法を持ってるだなんて悪い冗談である。
だったら憲法を改正すればいいじゃないか・・・というのが一部の右寄りの方々のスタンスなので、憲法改正の中味に関してはだまされないように注視する必要がある。少なくとも子どもが犠牲になるような地雷を日本企業には絶対に作ってもらいたくはないのである。
アメリカはいつでも金正恩の息の根を止めることができる。金融機関に対してその預金封鎖を行えばその蓄財したものをすべて奪い取れるわけだ。実は以前にそれをアメリカはやりかけて中止している。そのすべてが金正恩個人の財産ではなくて、封鎖されれば北朝鮮の国民が飢えてしまうからという理由だったわけだが、国民は今も昔も飢えたままのわけで、本当のところはアメリカ兵器産業にとって金正恩は重要なパートナーだから存在させておきたいのである。
北朝鮮が「我が国にはICBMがあるぞ!」と世界に宣伝することによって、世界各国は争ってアメリカ製の武器を購入することになる。つまり効果的なCMを流してるようなものである。アメリカは自動車や家電と行ったかつての産業が衰退し、リーマンショックで金融業も打撃を受け、今最大の外貨獲得手段は兵器産業なのである。そのことを我々は忘れてはならない。そして中国も武器輸出という形でそのビジネスに積極的に参加しているのだ。
弱小国には高価なアメリカ製の武器よりも、安価な中国製や北朝鮮製の武器が好まれるのかも知れない。そして武器の使い道と言えば内戦で自国民を殺したり、ミャンマーの政府軍のようにロヒンギャ族に対して虐殺や暴行を繰り返したり、アフリカでボコハラムのような無法集団の活動を支えていたりするのである。
戦争が実際に起きるのかどうか。戦争の恐怖を煽るだけではダメで、実際にドンパチやらないと武器の性能はアピールできない。だから内戦地域は実は武器の品評会をしてるようなものなのである。武器商人たちの金儲けのために、どれだけ無辜の民が殺されていることだろうか。
自虐史観の考え方によると、広島や長崎への原爆投下は戦争犯罪ではなくて「まちがった戦争を起こしたから罰を受けた」ということになるわけである。だから日本はアメリカの核兵器に抗議できず、核兵器禁止条約には加盟できないということになる。
オレは日本が核武装する必要はないと思ってるし、そもそも世界にこんな兵器を存在させてしまった愚かな人類はいずれ偶発核戦争で滅びると信じている。武器産業をビジネスとしてとらえ、それで金儲けしようとした結末はいずれ人類の滅亡という形で代償を支払うことになるだろう。
中国やロシアの武力による領土拡張を止められず、常任理事国が全て兵器産業の恩恵を受けている国家である国連にはなんの存在意義もない。
オレは日本の目指す道は、アメリカとの軍事同盟の解消と世界への核兵器廃棄の提案、そしてパワーバランスに依拠しない真の世界平和であると信じている。それが実現するよりも、核戦争で人類滅亡に居たる可能性の方がはるかに高いわけだが。
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