2017年11月04日(土) |
自動車メーカーがクソ過ぎる件について |
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自動車製造現場で人が足りない。だから自動車メーカーは大量の「期間労働者」を雇用しているのだが、この方たちを5年間以上働かせる場合は「有期雇用」から「無期雇用」に切り替えなければならないと労働契約法が5年前に改正された。それで来春から本当なら各自動車メーカーは次々と期間労働者を正社員に切り替えていかないといけないわけだが、どうやらこの法律の抜け道を作って、いつまでも期間労働者として雇用し続けることができるようにするらしい。オレはあきれてしまったのである。
日本が劣化したのは誰のせいなのか。政治家が悪いとかゆとり教育が悪いとか安倍晋三が悪いとかいろいろと言われるが、オレは企業経営者のせいだと思っている。日本を代表するような企業経営者の志が低すぎるのだ。
いつから日本の企業経営者は、会社を大きな家族と思えなくなったのか。創業家が経営から撤退してサラリーマン社長になった結果、愛社精神が希薄な人間がトップに立つようになったことも大きいのではないだろうか。もちろん創業者一族であっても大王製紙のティッシュ王子みたいな馬鹿もいるので一概には語れないのだが。
利益を出すことだけを考えれば、労働コストは下げた方がいい。同じことが教育や介護、保育の現場で起きてるから虐待やいじめの蔓延が発生してるということに政治家は気づかないのだろうか。働く者に余裕があるからこそ、すぐれたサービスを提供できるのである。現場で働く労働者が心にゆとりを持ってるからこそ、質の高い製品が生み出せるのだ。そして働く者がみな誇りを持って働ける・・・それがかつての高度成長期の日本企業の理想型ではなかったか。
もっともそれを最初にぶちこわしたのはトヨタ自動車である。鎌田氏が「絶望工場」と称したように、そこでは「カイゼン」の名の下にひとりひとりの労働者もまた部品のように扱われていた。その効率第一主義がすべての自動車メーカーに広がっただけのことである。絶望はすべてのメーカーを覆い尽くしたのである。
5年先、10年先が読めないからと労働者を短期契約で使おうとするのではなくて、5年先も10年先も繁栄が続くように、みんなを雇用し続けられるようにという工夫や仕掛けを考えるのが経営者の役目ではなかったか。たとえ今は配当が出せなくても、将来きっと株主に還元できるからと目先の利益ではない大きな価値を提示することが大切だったのではないのか。
大手自動車メーカーは横並びでこの労働契約法を骨抜きにしてしまうことに同意したみたいである。日本経済がもう一度栄光を取り戻す日は永久に来ない。日本は完全に欧米型の強欲資本主義の世界に埋没してしまい、そのまま少子高齢化で自滅するだけである。もっともその頃にはオレももうあの世から眺めてるだけだが。
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