2017年10月23日(月) |
今回の選挙で明らかになったこと |
携帯用URL
| |
|
自民党が大勝した。そしていろんな議員が当選したり落選したりした。オレはこの結果を見ながらいろんなことを分析したいと思っている。
まず、高齢者の多くが自民党に投票したということである。高齢化率の高い県ほど自民党の得票率が高いという現象が起きている。もっとも老人にとっていい政策、つまり若者を搾取してその稼ぎを老人が使いまくるという政策をやってくれそうなのが自民党ということを老人たちはよく理解してるのだ。オレのような自民党に入れないオッサンは少数派なのである。
希望の党は都議選の時と全く逆の風が吹いた。東京での希望の党は1勝22敗である。いかに東京の票をとれなかったかということに尽きる。ここでもしもまともに戦えていたなら全く違った選挙結果になっただろう。民進党との合流を模索せずにただ東京だけで擁立するという手もあったのだ。維新のような地域政党として生きることを目指せばチャンスはあったのではないか。若狭勝まで落選したというショックは大きい。
次にスキャンダル議員だが、暴言はアウト、不倫はOKということである。豊田真由子議員がいくら地道に選挙運動しても子どもから「ハゲー」と罵声を浴びる始末で、落選もやむなしなんだが、山尾議員は「絶対に不倫はしてません!」と断固として否定してとうとう当選してしまったのである。不倫は家庭の問題で、それよりもガソリンプリカを利用してゼニをだましとった犯罪の方が遙かに罪は重いと思うのだが、これに関しては自民党議員もみんなやってる錬金術なのでお咎めなしなのである。おそらく今回当選した議員たちもみんなこの錬金術を活用するのだろう。
同情戦術も有効であった。無所属で大阪11区に出た平野浩文は「比例復活がない」ということを強くアピールすることで、逆に有権者の「じゃあ入れてやろう」という投票行動につなげたのである。逆に失敗したのが馬淵澄夫である。希望の党であることを意識させないことでなんとか票につなげようとしたが失敗した。もともと支持者はたくさんいたのだから彼も無所属で出て同じ戦術を使えばよかったのである。
「維新」の敗因は「希望の党」と連携したことにあったのかも知れない。むしろ独自に自民党との対決路線を目指した方がよかったのだが、自民党の補完勢力とされてしまい、それならいっそ自民党へということになってしまったのかも知れない。もう大阪では維新の風は吹かないのかも知れない。橋下氏という精神的支柱を失ったことはあまりにも大きい。
立憲は共産党の票ももらって躍進した。反自民の票の受け皿になったのは間違いない。自民党の批判勢力がいきなり共産党に入れるのではなくて、共産党に投票することには抵抗があるが、立憲民主党ならば・・・という形の投票行動につながったような気がする。共産党は議席を減らしたが、立憲民主党に恩を売ったような形になったのである。
社民党は消滅するかと思ったが、沖縄の一議席を守った。おそらく比例区でももう当選できないと思うので、いずれ自然消滅していくのだろう。
安倍晋三と言えば長州、長州と言えば「勝てば官軍」である。彼らが会津戦争でどんなひどいことをしたかを知ってオレは唖然としたが、その精神はきっと今も生きているのだろう。森友加計問題をごまかすために解散総選挙を行った今回の安倍晋三の戦略は見事に成功した。「わたしの正しさが立証された!」と安倍晋三は公言するかも知れない。いや、あんたが正しかったのではなくて、野党が弱すぎただけである。お友達政治は継続し、悪だくみの一翼を担った荻生田も当選したし、悪者軍団は健在である。いずれ加計学園からキャッシュバックをもらうのだろう。その原資は補助金という名の国民の税金である。
オレは選挙の結果を冷静に受け止めている。少子高齢化で滅んでいくこの国は、老人どもの既得権益と心中することを選んだのである。この緩やかな滅びに気づかず、そして馬鹿な若者は投票にすら行かない。50年後には日本は中国の一部となってるだろう。いや、そのときは世界が中国に支配されてるかも知れない。サンフランシスコ市長は名前からして韓国系のような気がするが、公園に慰安婦像の設置を認めて大阪市長の抗議を聞き入れなかった。非白人でもアメリカ大統領になれるという道を開いたのはオバマだが、いずれ中国系のアメリカ大統領が出てるかも知れないのである。その時に習近平の狙った中国の世界制覇が完成するのである。
←1位を目指しています! m(_ _)m