2017年08月04日(金) |
加計学園問題の真相 |
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加計学園問題で安倍政権を攻撃したいマスコミは意図的に報道では触れないようにしているが、加戸守行愛媛県知事は獣医学部設置が長年の夢であり、手を上げてくれたのは加計学園だけだったということを語っている。つまり、既得権益を守ろうとして獣医学部新設を認めてくれない文部科学省や獣医師会に対して、「公務員獣医師が足りない」という事実を訴えて獣医学部の設置を求めてきたということだ。
「公務員獣医師が足りない」というのは確かに事実なんだろう。ただ、大学に設置された獣医師養成課程そのものは偏在しているし、進学や就職も全国レベルでの移動になるから、愛媛に設置したからといって問題が解消するかどうかは未知数である。
ヤクザは困ってる人に近づいてくる。経営不振になった町工場に「運転資金を融資する」と甘言で誘って土地や建物をそっくり取り上げたりするし、ホームレスを囲い込んで生活保護費を巻き上げる。政治家も同様である。愛媛県知事の「公務員獣医師が足りない」という切実な訴えを利用しようとした連中がいた。それが加計学園理事長とそのお友達の安倍晋三である。善意で近づいたふりをしながら、実は自分たちのシノギが目的だったわけである。
旧民主党の事業仕分けによって多くの公共工事が凍結され、ゼネコンは経営が苦しくなった。新たなシノギをどうやって見つけるか。そこで狙われたのが「大学新設」である。もともと大学の設置というのは田舎にとってはかなり魅力的なものであった。オレがよくこの日記で「イナカモンドリーム」と揶揄しているが、地主にとっては二束三文の田舎の土地がゼニに化けてくれるし、若者の人口が増えて活気が生まれるし、大学には国からの補助金が出るので経営者も潤うのである。つまり、大学設置というのはすぐれたビジネスモデルなのだ。
文部科学省も既得権益を侵さないものに対してはじゃんじゃん設置を認可するし、なんか意味不明な名称の新学部も増えた。少子高齢化で18歳人口が減少してるのに大学は増えるものだから大学生の平均的な学力はどんどん低下して、「Fランク」と呼ばれる誰でも入れるレベルの大学が過半数を超えた。大学を作っても入る学生がいなければ儲からない。奨学金を利子付きにして貸与基準を下げることで、本来大学進学には向かない学力レベルの若者にもゼニを貸し付けて無理矢理にFランク大学に進学させてその経営を支えた。金儲けのために行政を歪めるというのはこういうことである。前川喜平氏は「行政が歪められた」と語ったが、そもそも文部科学省がこれまでにやってきたこと自体が国家の未来を歪めることだったのだ。
加戸愛媛県知事に近づいて金儲けをしようと考えた加計学園理事長は、安倍晋三に働きかけ「国家戦略特区の設置」ということでそれは実現した。今治市から巨額の補助金を掠め取り、大学設置後は国からの補助金が入ってくるし、建設工事は自民党議員のファミリー企業が受注するという形でその過程のいろんな場面でゼニを抜くことができるのである。こんなおいしいシノギがあるから大学新設はやめられないのである。大学がつぶれる頃には関係者はみんな分け前のゼニをもらってトンズラしてるし、大学が破産しても損をするのは融資した地方銀行や信用組合、そして地方自治体だけである。
安倍晋三や加計孝太郎が自分達のシノギのために愛媛県知事を利用し、加戸知事はそれを「善意による行動」と錯覚して協力したというのが実際の構図だとオレは思っている。高い志で動いてる政治家はごくわずかで、その多くは私利私欲によって動く。そしていったん当選したら今度は今井絵理子のように性欲のままに行動したりする。女体盛りやパンツ泥棒という変態もいずれは大臣になれる。今の政治家がクズみたいな人間ばかりだから大丈夫なのである。もっともそれを追及しないといけないマスコミのレベルも実にお粗末で情けないわけだが。
日本という国家の未来の姿をどうするのかという一番大切なことをおきざりにしたまま政治家は目先の私利私欲だけで行動している。オレはずっとそのことを日記で訴え続けたが現状を何も変えられなかった。いつしかオレも老年の域にさしかかることとなり、未来を憂えながらもいずれこの世界から退場していくだけである。
50年後にはきっと「日本」という国家は存在しないだろう。その前に核戦争が起きて人類が滅びているかも知れない。日本には世界を核廃絶という方向に導く使命があったはずなのだ。ゴミクズレベルのクソ政治家どもは何一つそうした大義に殉じることができずに日本をダメにして去って行く。
加計学園問題は、政治家のクズっぷりをみごとに国民に示してくれた。ここで何のアクションも起こせない国民もまたクズである。
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