2017年08月01日(火) |
夏はやっぱりかき氷 |
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かき氷は夏の風物詩である。暑い暑いとつぶやきながら巨大なかき氷を食べることで身体の中から涼しくなる・・・これは暑いときだけの快楽なのである。そういう意味では暖房の効いた冬に食べるかき氷は邪道である。オレはそういうのは無意味だと思ってる。オレにとってのかき氷シーズンは6月から9月の4ヶ月だけだ。それ以外の時期にはかき氷を食べないことにしている。それがオレなりの美学なのである。
もちろん冬でもオレはアイスを食べる。アイスクリームは一年中食べてもいいとオレは思ってる。むしろ森永のカップ入りのミルク金時氷が冬期に手に入らないことを不満に思っている。暖房の効いた部屋でアイスを食べる嗜好自体は否定しない。どっちも「冷たい食べ物」で同じじゃないかと言われそうだが、アイスクリームとかき氷は決定的に違うものだとオレはとらえているのである。
かき氷の主役は「氷」である。決していちごとか練乳とか抹茶ではないのである。それらは氷を美味しく食べるための添え物に過ぎない。氷がおいしくないと、かき氷はダメである。そうなるとやはり「天然氷」のかき氷に軍配が上がるのだ。
ダメなかき氷はやはり「氷」がよくない。ファミレスのかき氷の多くはただの「砕氷」であってそれは「かき氷」とは呼べないシロモノである。そんなものを食べるとすぐに脳天がキーンとして頭痛がしてくる。「頭痛がする」=「よくないかき氷」なのである。身体はすぐに教えてくれる。
京都の下鴨神社の境内に「さるや」という茶店がある。オレはこの店のかき氷が好きだ。この店でかき氷を食べるとなぜか、いつも幸せな気持ちになれるのである。もしも暑い暑い夏に京都に行って盆地の暑さを満喫したいという酔狂な方がいれば、ぜひ下鴨神社に行って「さるや」のかき氷を食べてみて欲しい。そうすればオレの言いたいことがわかるだろう。
2年前の夏、オレは妹と、その娘(オレからしたら姪)と、その婚約者であるスイス人のフレッドくんと、そしてオレの次男という5人のグループで京都に出かけた。オレがクルマを運転して4人を乗せて出かけたのである。昼食には「めん馬鹿一代」という店で「ファイヤーラーメン」を食べ、(このラーメンはスイスのテレビ番組でも紹介されていたらしい)、今宮神社で「あぶり餅」を食べ、それから下鴨神社でかき氷を食べたのである。口の中でふわっと溶けて軽い最高のかき氷である。世の中にはこんなにうまいかき氷があるということをオレは改めて思ったのである。
そのかき氷をオレは京都大学に現役合格して進学した教え子のH君に紹介したことがある。彼は下鴨神社に出かけてみたそうだが、かき氷で700円というのは高いと感じて結局食べなかったらしい。なんということだ。京都大学に入れるほどの頭脳はあっても、恩師の教えの大切さを全く理解していないという点でオレは激しく彼に失望したのである。
京都には他にも多くのかき氷がある。もしかしたらオレの知らないもっとおいしいかき氷があるのかも知れない。かき氷の道を究めるにはオレの食べた数はまだまだ足りないのである。今、奈良は「氷室神社」などをネタにしてかき氷の町として売り込もうとしているらしい。しかし、世の中にはそのかき氷をいい加減に考えて、「氷を削って蜜をかければ簡単にできる」と思ってるレベルの低い店が数多く存在する。そういうダメな店のかき氷を食べさせられた客は本当にかわいそうである。
真のかき氷、究極のかき氷を求めてオレは夏を過ごすのである。今年はオレを感動させてくれる新しいかき氷に出会えるだろうか?
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