2017年07月30日(日) |
ああドラゴンクエスト11 |
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ドラゴンクエスト11が発売となった。昔はオレも好きでドラゴンクエストをプレイしたが、最近はとんとご無沙汰である。日本にRPGというゲームのジャンルをはじめて定着させ、多くのゲーム中毒を生み、青少年の多数の時間を奪った記念碑的作品のシリーズである。
大学生の長男からは「バイトも休みを取った。ドラゴンクエストをぶっ倒れるまでやる!」というメールが届いた。なんともうらやましい話である。きっと多くのゲーム好きがこれからしばらくやりまくることになるのだろう。
心配なのは受験生に対する影響である。ちょうど今、オレは高校3年生のクラス担任をしてるのだが、クラスの生徒の中にゲーム好きな者も何人かいる。もしもこの中でドラゴンクエストで遊び始める者が発生すれば、確実に数百時間の勉強時間が奪われてしまうのだ。そうなると志望校合格どころか、滑り止めにも合格せずに浪人確定ということになってしまうのである。受験生にとってドラゴンクエストに手を出すということは、麻薬や覚醒剤に手を出すのと同じレベルで危険なのである。
受験というのは競争だ。だから自分の勤務校の生徒たちを伸ばすことと同時にライバル校の生徒たちが勉強できなくなるようにすれば自校の大学受験結果は向上することになる。ライバル校に工作員を送り込み、多くの受験生をドラゴンクエスト中毒にしてしまうことが可能ならばかなりの効果があがるだろう。自分はゲームに熱中してるふりをして同じ大学を受験する友人をだますというのも名案である。
オレはゲームが好きだ。しかし働いてるととてもそんな時間はない。いつも思うことは「定年退職して時間に余裕ができたらぶっ倒れるまでゲームをやりまくろう!」というそれこそ大学生の長男と同じレベルのことなのである。
さて、定年退職して時間が手に入った時にオレの脳はゲームを楽しめるだけのレベルを保持してるだろうか。一気に衰えてそれどころではなくなってるかも知れないのである。車の運転もそうだ。10年後には自動運転が普通のことになってるかも知れないが、確実に運動能力は低下してるわけで、運転を楽しむなんてことは今だけかも知れないのである。
オレの母親はクロスワードとか数独とかでよく遊んでいる。認知症予防だそうである。そうした遊びの中に、ドラゴンクエストを取り入れることはできないだろうか。日本中の老人施設で老人にゲームをやらせることで認知症の進行を食い止められないだろうかということである。
しかし、物事はそんなに簡単にうまくいくとは思えない。中途半端に「まだらボケ」の状態の人が現実世界とゲーム空間をごっちゃにしてしまって、いきなり道ばたの子どもをスライムと勘違いして殴りかかったり、どんなに疲れてもホイミの呪文でなんとかなると思ったりするかも知れない。「グランツーリスモ」をプレイした人がクルマを同じように暴走させたら大事故だ。
ドラゴンクエストはオレのようなおっさん世代の昭和のゲーム好きにかなりの影響を与えた。きっと今回のDQ11を発売直後に購入した人たちの中にはオレと同じ中高年世代の人も多いだろう。傍若無人な中高年が世間に迷惑をかけないことを切に願うのである。あの「ポケモンGO」の時は運転中にプレイする馬鹿のせいで死者まで出てしまった。電車の運転士や飛行機のパイロットが熱中して事故を起こすなんてことがないようにオレは祈っている。
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