2017年05月15日(月) |
阪神タイガースの優勝を3度見た者は死ぬ! |
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昔よく言われた言葉がある。
「阪神タイガースの優勝を3度見た者は死ぬ」
まあ20年に1回くらいしか優勝できない球団なので、それは半ば当たっていたわけである。織田信長は「人生50年」と言ったが、50年の人生ならどんなに運が良くても2回しか見られないのである。人の一生の中でせいぜい3回くらいしかない稀有なイベントであると、このことは多くの人々に認識されていたのである。2005年に優勝してからもう12年も経った。あの頃ににわか阪神になったヘタレたちはもうとっくに離れていった。
オレは物心ついた頃からの阪神ファンだ。1973年のV9最後の年、阪神が最終戦でボロ負けしたのをオレは泣きながらラジオ放送で聴いていた。最後の打者はカークランドだった。村山や江夏の活躍に、小学生のオレは心を躍らせたのである。しかし、村山は引退し、江夏は南海にトレードされ、江本とかいう変なオッサンがやってきた。田淵の成績はどんどん下降し、体重だけが増えていった。
そんな屈辱の日々は1985年の優勝と日本一でふっとんだ。バース岡田掛布真弓が打ちまくって、あの年の阪神は本当に強かった。
その後、星野監督を迎えて金本を広島からFAで強奪して、あろうことか2003年と2005年、立て続けに優勝した。そのときににわか阪神ファンになった人もいるだろう。しかしオレは、その前の暗黒時代を乗り切った筋金入りの阪神ファンである。ちょっとチームが弱いからとか、監督の落合が気にくわないからとかいう理由でファンを止める者が続出するどこかの田舎球団のファンとは鍛え方がは違うのである。
オレはもう3度も阪神の優勝を見てしまった。オレが生きているうちに次の阪神の優勝はもうないと思っていた。ところが今季の阪神は絶好調なのである。FAで獲得した糸井もよく活躍してるし、若手も日替わりでヒーローが出る。高山も糸原も中谷も本当にいいところで打つ。見ていて気持いのいい勝ち方が続いてるのである。これはもしかして夢だろうかと思うのである。
尼崎の駅前商店街にはもう阪神優勝のマジックが掲示されているという。気が早すぎるわけだが、ここ数年の阪神は弱かったのでそういう気分をいまのうちに味わいたいというのもよくわかる。
同じ職場の巨人ファンやヤクルトファンの先生から「今年の阪神は強いですね」と多少のやっかみをこめて声を掛けられる。それもなかなか嬉しいのである。阪神ファンの生徒の多い教室では生徒から「昨日の勝ち方はすごかったですね」などと話を振られて、ついつい授業が脱線してしまうこともある。
まだオレが公立高校の教員だった頃、春にはいつも生徒に向かって言った。「もしも阪神が優勝したら2学期の中間試験の問題は特別に簡単にしてやる!」すると巨人ファンの生徒の親から「野球の結果で試験をどうこうするのは間違ってると思います」という洒落の通じない抗議が届いたものである。
仕事を終えて帰宅するときにクルマでナイター中継を聴きながら帰るのはなかなか楽しい。阪神が勝ってると帰宅ラッシュの渋滞も別に気にならない。帰宅して改めてテレビで観るのだが、スカパーの契約を打ち切ったので、。サンテレビの地上波でしか観られないのが残念と言えば残念である。最近は地上波でのプロ野球中継も減った。
今季の阪神はどこまで楽しませてくれるのだろうか。できることなら秋までこの勢いが持続して欲しいのである。交流戦がその鍵を握るだろう。
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