2016年09月09日(金) |
おにぎり100円セールの欺瞞について |
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オレはよくセブンイレブンやローソンなどのコンビニを利用する。そこで買うのは主に軽食としてサンドイッチやお好み焼きやおにぎりなどである。おにぎりの100円セールがあるとけっこう喜んで買っていたのだ。しかし、その100円セールの内幕を知って、自分が大きな勘違いをしていたことに気づいたのである。あの100円セールというのはコンビニ本体は全く損をせずに、下請け業者を一方的に搾取して赤字を背負わせる悪魔のような仕組みなんだと。そして日本のコンビニの利益というのが、経営者個人を過労死させたり破産させることで生み出されてきたものであったことに激しい怒りを覚えるのである。
今の「コンビニ」という仕組みは、もうかってる元締め以外をすべて不幸にするシステムに他ならないということをオレは訴えたいのだ。バイトも、納入業者も、コンビニオーナーも、流通業者も、すべてを犠牲にして元締めだけが莫大な利益を上げているという実態をなぜ問題にしないのか。どうしてどう考えても違法な契約が放置されているのか。コンビニオーナーの家族を奴隷のように労働させることのどこに正義があるのか。
たとえば原価70円のものが売価100円(粗利益30円)で販売されているとする。その100円のものを80円に値下げセールするとすれば、普通なら30円の粗利を10円にしていると思うだろう。しかしそれではコンビニ本体の利益は減ってしまう。それで値下げセールを行う時は仕入れ価格も値下げさせるのである。20円値下げするなら、納入価格も値引かせ、つまり70円で納入していた商品を56円で納入させられるのだ。
ぎりぎりまで経費を削って製造していたものが、こうしてさらに値引きさせられたら納入業者の中には赤字になるところも出るだろう。常識で考えて欲しい。そうして値引きさせられてるのに、セールならたくさん売れるからさらに赤字は拡大する。そして粗利はそのままだから、本来下請け業者が得られるはずの利益がまるごとコンビニ元締めのものになってしまうのである。こんなひどいことがあるだろうか。このようなひどい仕組みのおかげでセブンイレブンなどは大きく利益を上げてきたのである。
このようなひどい商慣習をいつまでも放置していることが正義だとはオレは思わない。どこかにまともな考えのコンビニチエーンの元締めが居て、そしてバイトもオーナーもみんなが幸せになれるけど元締めはあまりもうからないという仕組みを構築するならどれほどすばらしいことだろうかと考える。日本には多くのコンビニチェーンがある。それらのコンビニの中で、、もっともオーナーのことやバイトのこと、下請け業者のことを大事にしている思いやりのある元締めはどこなのか、それをオレは知りたいのだ。これからはそのコンビニで買おうと思うからだ。できるだけ悪徳でないコンビニが生き残って欲しいと思うからだ。
百貨店が衰退し、大手スーパーが衰退して、今はコンビニが隆盛を極めているがいずれそれも通販に取って代わられるだろう。そうして世間の勝ち組はどんどん移り変わっていく。しかし、オレは百貨店には百貨店のよさがあると思うし、スーパーにはスーパーのよさがあると思う。それぞれの業態が守備範囲を守りつつ、上手に棲み分けていけばいいと思うのである。そして今のコンビニ元締めが行ってる搾取の構造を是正できるのは国の指導しかない。
巨額の政治献金を受けている自民党は決してこのような法整備をしないだろう。だったら司法の場で今の構造の問題点を叩き、裁判官は理不尽なその仕組みを訴えたコンビニオーナーたちの叫びに耳を傾けるべきだ。ゼニのある人間の味方をするのが普通のこの世の中で、正義を実現できる力を持ってる人たちが、ちゃんとその力を行使することでしか弱者は救われないのである。
参考文献
コンビニ値引きセールの実態
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