2016年06月12日(日) |
道上洋三さんの言い間違いについて |
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オレは朝の通勤時間にラジオをよく聴いている。いつも聴くのはABCラジオの「おはようパーソナリティ道上洋三です」である。その番組では道上洋三さんがよく阪神タイガースに関して熱く語り、勝った翌日は必ず六甲おろしを歌うというお約束なんだが、最近は阪神の選手の名前をときどき間違えるので、もうトシだからあなあとオレは思っていた。知ってる人の名前を忘れたりするのはよくあることである。
しかし、数日前にオレはものすごく面食らったことがあった。それはとてつもない言い間違いを道上さんがされたからである。
スタジオに入ってきた地震学者の先生に関して、道上さんは「なかなかのイタケダカですねえ」といきなり言ったのだ。オレはびっくりした。「居丈高(イタケダカ)」というのは「人を見下したような態度を取ること」ではないのか。背が高いということを言いたかったというのはそのあとのやりとりでわかったのだが、それなら「偉丈夫(いじょうふ)」と言うべきである。それなら「カラダが大きくてたくましいこと」という意味になる。きっと「偉丈夫」と言おうとして「居丈高」と言ってしまったのだろうとオレは推測したのである。
このラジオ番組、「おはようパーソナリティ道上洋三です」はライバル局の「ありがとう浜村淳」と聴取率争いをしている関係で、おそらく浜村淳が辞めない限り、道上洋三も辞めないのだろう。そういうわけでこの長寿番組が延々と続いてるわけだが、そろそろ引退させるべきだとオレは思う。それは最初に書いたように言い間違いがひどくなってきたからだ。きっとさまざまな記憶がもうかなり薄れてしまっているんだろうと思う。「老化」は誰だってある。オレも最近は漢字を思い出せないことが増えた。だから人のことは笑えないのである。だからこそオレは道上さんに、「人気のある間に惜しまれて辞めるべきだ」と思うのだ。もしかしたらもう一度阪神の優勝を観てから辞めたいと思ってるのだろうか。それはたぶん無理だ。オレはその昔「阪神タイガースの優勝を3度観た者は死ぬ」と言っていた方を知っている。オレはこの目で、1985年、2003年、2005年と3度の優勝を観てしまった。だからオレの生きている間に次の優勝はないような気がするのだ。だから道上さんがもしも「次の阪神優勝まで」なんて考えていたらとんでもないことになるのである。
もちろん、周囲の者は言い出しにくいだろう。きっと局の中で道上さんは天皇のような存在なんだろう。浜村淳さんもきっとそうだろう。
タモリさんが「笑っていいとも」を降りたことは国民的ニュースとなった。今なら道上さんや浜村さんが辞めることも大きく報道されるだろう。それでいいのである。人間やはり引き際が肝心だ。潔く後進に道を譲ることもまた必要ではないのか。道上さんを観ていてそういうことを感じるのである。誰が猫の首に鈴を付けるのだろうか。みんな定年退職していくからたぶんラジオ局の中には道上さんや浜村さんよりも年上の方は誰も居ないのだろう。
オレもいつまでも教壇に立てるわけではない。いつか引き際を考えないといけない時が来そうな気がする。
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