2016年05月05日(木) |
仮設住宅なんて無駄遣いやめろ! |
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地震の被害で多くの住民が家を離れて避難中の熊本で、仮設住宅の建設がこれから本格化するという。この仮設住宅、せっかく作っても数年後にはまた解体するのだが、どうしてそんな無駄なことをするのだろうか。今日本中で空き家が数百万戸もあるのに、なんでわざわざ仮設で家を作らないといけないのか。そんなもんに数百万出すのなら、その分のゼニを渡して、「これで民間の賃貸住宅に住んでください」というふうにすれば、空き家も埋まるし、ムダも発生しない。どうしてそういうふうにしないのか。それは「仮設住宅建設」というのが土建業界の大きな利権となっているからである。
せいぜい数十万もあれば建てられる粗末なものに、一戸あたり500万円とかをぼったくるのである。この儲けにはもう笑いが止まらないのだ。どうせそのゼニは政治家にキャッシュバックされるのだろう。土建屋は儲けしか考えてないから手抜き工事のオンパレードだし、東日本大震災の時のように寒冷地に合ってない仕様のものが建てられたりするのである。
災害時にトレーラーハウスの活用を訴えていた方が居たが、オレもそれに基本的に賛成だ。オレが提唱するのは「コンテナハウス」の研究である。人間が暮らすのに必要最小限の空間はどれくらいかと言われれば、せいぜい畳2枚分もあればいい。だったら、夫婦2名用の空間として、コンテナ一個分にさまざまな機能の詰まったコンテナハウスを住宅メーカーに開発してもらえばいいのである。ベッドとかが収納式になっていて、水道やガスや電気を接続したら即住めるという住居用コンテナを開発し、災害が起きればすぐに必要な個数それを現地に配送するという仕組みにすればいいし、使用期間が終わればまた返却するというふうにすればいい。
そうした「コンテナハウス」を分散して備蓄しておき、災害が起きればそこに貸し出すというふうにするのだ。一ヶ月あたり5万円くらいの使用料を取れば、貸し出す方の自治体にもメリットはあるわけだし、あとで解体する仮設住宅に使うよりもずっと役に立つゼニの使い方だとオレは思うのである。
日本が開発した「コンテナハウス」が世界標準となれば、海外の難民キャンプにも使ってもらえばいいのである。コンテナ船で世界どこへでも送ることができ、使わないときも積み重ねて置けば狭い敷地に大量に保管することも可能なわけだ。また個人で「コンテナハウス」のオーナーになれば、それを災害時に貸し出すことで賃料を受け取ることができ、ふだんは自宅の敷地内に置いて離れとして使うのもいいわけだ。
日の丸マークの「コンテナハウス」が大量に備蓄されるようになれば、海外での大きな災害の時にそれを送ることで緊急支援が可能になるだろう。
もちろん移動しやすいように牽引できるトレーラーハウスも同じように使えるし、とにかくオレが主張したいのは「作ってまた壊す」のではなくて、何回も使い回せる上に、ふだんも別の用途に使えるようなものを備蓄しろ!ということである。
ここで開発された「コンテナハウス」が、一人暮らしの若者にとって、必要最小限のものがすべてそろったミニマムハウスということならば、それを大学近くの便利なところに並べて設置するだけで学生マンションが簡単に建設できることになる。大量生産すれば住宅コストを劇的に安くすることも可能である。
作ってはまた壊してしまう今の「仮設住宅」ではなく、ユニットバス、トイレを備えた形の「コンテナハウス」を規格化して生産し、それを日本の簡易住居の標準としてしまえばどれだけ便利だろうか。そうした「安くて便利なもの」を阻むのは常に政治家や業界団体や金儲けをたくらむ連中であり、今の利権構造に組み込まれた連中である。
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