2016年03月14日(月) |
厳しすぎる校則とは何か? |
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オレはここで教育に関してあまり触れたくはない。仕事とは離れて気分転換して書こうと思ってるからだ。しかし、この件に関しては一言言いたい。たとえば「携帯電話禁止」というルールがあることを承知の上で入学してきているのに、その禁止事項を破ったことで受けた罰に対して文句がある方が間違ってるだろう。それなら別の学校を受験すれば済むことじゃないか。
もしも鹿児島県に県立の高校が一つしか無くてそれ以外の選択肢がないのならば、あらゆる変な家庭から入学するから放任主義の親も来れば、モンスターペアレントの親もいるわけで、授業中に使ったからと携帯電話を取り上げたら「その間の電話代を払ってくれ」などとほざく変な親もいるだろう。しかし、わざわざ遠方からこの鹿児島県立野田女子高校を選んで通学してくるということは、そこでがんばりたいという目的意識があったから入学してきたのではないか。それなのになぜ校則が守れないのか。ルール違反の罰として一定期間寮から退去させられるというのはそんなに厳しいとは思えない。もしも寮に置いておくなら、寮の中にそれこそ「座敷牢」でも作って隔離したらいいのか? その方がよほど時代錯誤だ。
校則違反で「退寮指導」に疑問の声 高額通学費十数万円の例も 鹿児島の県立高校
西日本新聞 3月12日(土)1時30分配信
鹿児島県出水市の県立野田女子高が、携帯電話の校内への持ち込みなど校則に違反した寮の生徒を一時退寮させ、自宅から通学させる指導を繰り返していたことが分かった。関係者によると、寮生の多くは自宅が遠く、指導中の交通費が十数万円に上った例もあるという。専門家は「経済的負担が大きく、配慮を欠いた指導」と指摘している。
複数の関係者によると、退寮指導の期間は数週間から1カ月程度。1年間に複数回の指導を受け、片道120キロを新幹線などで2時間、約4千円かけて通い、体調を崩した生徒もいる。退寮期間は事前に示されないため、定期券を購入できず、交通費がかさむ要因になっているという。
同校は九州唯一の県立女子高で、食物科、生活文化科、衛生看護科がある。各種資格が取得できるため県内全域の生徒が在籍し、希望者は寮に入る。同校によると、退寮指導は、家庭内で親子が話し合い、反省を促すのが目的。事前に保護者の理解を得ており、指導によって生活態度の改善がみられるという。
退寮指導の妥当性について、佐藤真由美校長は「西日本新聞の取材に応じた関係者の名前や経緯などを明かさない限り、コメントできない」としている。
九州大大学院人間環境学研究院の八尾坂修教授(教育経営学)は「生徒に十数万円もの負担を強いる指導は適切といえず、学習機会を奪うことにつながる。反省を促すのなら、別な指導方法はいくらでもある」と指摘している。
ルールを守らない生徒をどう指導するかということに多くの学校は手を焼いている。この「野田女子高校」の場合は「一時退寮」というのが学校側が考えた最良の指導方法だったわけだ。こういうときに必ず価値観の違う人たちが「たかが携帯電話の持ち込みくらいで・・・ 」とほざくのだが、そういう人たちの主張はどんどんエスカレートし、「たかが万引きで退学は重すぎる」「たかがいじめで退学は重すぎる」「たかが窃盗で懲役10年は重すぎる」「たかが殺人で死刑は重すぎる」というふうにどんどんむちゃな方向に行ってしまうのである。「たかが携帯」であっても退寮しなければならないからこそ、厳しい指導が効果を発揮するのではないか。たかが覚醒剤使用で芸能界追放は重すぎるなんて甘えたことをいう芸能人が麻薬や覚醒剤を蔓延させているのだ。極端な話、オレは麻薬の使用者は死刑にしてもいいと思っている。暴力団への利益供与も含めて厳罰にしてもらいたい。それくらい罰を重くしないとこうした薬物は世間からなくならないのである。
「退寮」と言えば、オレが学生時代の京都女子大の寮もそうだった。門限はなんと19:00で、それに遅れると始末書を書かされ、始末書がたまると退寮勧告を受けるのである。たかが門限破り・・・でさえもそんなに厳しい罰なのだ。
野田女子高校には衛生看護科が設置されている。看護学校の寮というのはどこも生活指導が厳しいものである。そういう世界で夜遅くまでえんえんとスマホでネトゲしていたり、男子とLINEでずっとチャットしていたりすれば勉強どころじゃないだろう。そういう生徒を排除したいというか、生徒をそんな風にしたくないというのはしごくもっともな指導方針である。オレは今回は野田女子高校を全面的に支持したい。そういう校則の厳しい学校があってもいいじゃないか。それを時代錯誤と言うならば、禁止されてるものを平気で持ち込ませてる親たちには良心の呵責はなかったのか。「みんな守ってないから」というわが子のウソにだまされた結果ではないのか。
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