2016年01月01日(金) |
日本は世界の王者を目指すべきである |
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種をまけば数ヶ月後には収穫できる。木を植えれば10年もすれば実がなって食べられる。しかし、人を育てるということはその国を100年支えるということだ。貧乏人や老人に3万円ずつばらまくなどという目先のことしか考えてないクソ政治には訣別して、教育に力を入れて未来の日本を思い描く夢を語れる政党が政権を握るべきだ。オレは強くそう感じるのである。どうして日本の教育はこんなに荒廃してしまったのか。その実態を知れば知るほどオレは愕然とするのである。
大学の数は今の1/3でいい。廃校にした分の補助金をあてることで学費をもっと安くできるはずだ。地方の国公立大学はすべて無償にすべきである。そういう意味では戦前の教育の方がはるかに進んでいた。師範学校や海軍兵学校、陸軍士官学校は学費がいらなかったのである。家が貧しくてもそうした道に進めば教育を受けることができたのだ。貧しい家庭の出身者が師範学校に入学して教師になることで、努力の価値を伝えることができたのである。
日本の教育が目指すべきものとは何か。オレは自由とか平等とか言う西洋の嘘くさい価値観が大嫌いだ。自由と言いながらそれは自分たち白人だけの自由であり、黒人を奴隷として虐待しながら「自由の女神」なんてものをありがたがっていたクソみたいな国がアメリカであり、インカ帝国を侵略して住民を殺戮したのがスペインであり、オスマン帝国の領土だったイスラム世界は英仏ロの3大国が1916年に「サイクス・ピコ協定」という密約で国境の線引きを勝手に定めてしまっている。(実はそれが今のISの問題の原因である。)資本主義というのは人々がゼニの奴隷となることであり、ベルリンの壁が崩壊する前の東側諸国を見れば、社会主義は全然平等なんかじゃなくて独裁者とその側近以外が全員貧しくなる統治システムであることがわかるだろう。
日本にはそうした「自由」や「平等」というまやかしではなく、「公」という精神が存在した。「個人」よりも「公」を優先するのが日本的な価値観であり、そうして秩序が保たれてきたのである。西洋文明が奴隷を容認し植民地の搾取にいそしんでいた頃、日本では町人の子弟も寺子屋で文字やソロバンを習っていた。庶民でも「お伊勢参り」という旅行をすることが可能だったのだ。安い宿屋が存在し、女性が一人旅することもできたのである。あの時代、そのような国が日本以外に存在しただろうか。
黒船によって日本は開国させられたが、軍事力以外の部分では日本が世界で最も進んでいたのだ。特に教育の分野は誇るべきものであった。日本が西洋から学ぶ必要があったのは蒸気機関とか電気とかだが、それらを学んだらすぐに自分たちで工夫して作ることができるようになった。考えたら1543年に伝わった鉄砲だってたちまち大量生産したのである。日本人には海外の文物を受け入れて発展させられるだけの能力が備わっていた。それもすべて高い教育レベルがあったからである。
高度成長の時代にテレビも自動車も作ることができるようになった我々日本人はどんな工業製品も作り出すことが可能だ。唯一まともなものが作れなかったのは原発だけである。医療技術も世界の最先端だ。アメリカでは日本人の留学生が減って中国や韓国の学生が増えているということだが、それがすぐに日本人がバイタリティを失った姿だとはオレは思わない。海外にわざわざ出かけなくても日本で研究が可能だからかも知れない。
憲法9条の改正論が自民党の政治家によって語られ、「テロとの戦い」「民主化」などという名目で言いがかりを付けて他国に戦争を吹っかけで人を殺すことを国是としているならず者国家、アメリカとの友好関係をすべてに優先するために自衛隊を海外に派兵しようとしていることにオレは納得できない。
軍を強くして「覇者」となろうとしている王に向かって、孟子は「覇者」ではなくて「王者」になることの方が大切だと説いた。中国やアメリカと違って軍事国家ではない日本は「覇者」となることは不可能だ。しかし、世界中に日本製品が行き渡り、メイドインジャパンがすぐれた工業製品の証であるという状況はひとつの世界制覇ではないのか。そうした製品を作り出す日本人が世界で賞讃され、さまざまな国で活動する日本人の行動が真に評価されたとき、それは日本が「王者」として認められたことではないのか。
オレが日本に目指してもらいたいのは、「武」ではなく「徳」によって世界を支配することである。中国やアメリカの行う「覇道」ではなくて「王道」によって世界の人々に愛される国となることである。「覇者」ではなく「王者」ならば、何も大国である必要もなく、強大な軍事力も必要としない。「覇者」の国の民は世界中で一番自分たちが偉いのだと傲慢だが、「王者」の国の民はただ悠然と構えている。自分たちの国をただ信じている。オレは日本がそういう国を目指して欲しいのである。日本を訪れる多くの外国人が「この国で暮らしたい」と思ってくれるようなすばらしい国を目指してもらいたいのである。
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