2015年04月10日(金) |
おまえの名前なんか聞きたくないぜ |
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統一地方選挙である。もちろんオレが勤務している学校の周辺も選挙戦一色で、街を候補者の選挙カーがうるさく駆け回ってるのだが、あの連中の傍若無人ぶりには閉口している。どうして授業中の学校のそばなのに平気でボリュームを上げて名前を連呼するのか。オレがここでその迷惑なヤツというか候補者の名前を挙げると、選挙妨害とかいろいろとケチをつけられそうなので控えておくが、それにしてもやかましすぎるのである。
そもそもあの「名前の連呼」に何か意味があるのか。あるとすれば「こんな迷惑なヤツには絶対に入れたくない」というマイナスの効果である。
もっともオレの居住地域は勤務してる学校とは違うので、オレがその迷惑候補者を落選させるためにそれ以外の人に投票しようと思ってもそれはできないのだが、閑静な文教地区であるということを十分に考えて、もっと小さな声でささやくように連呼してもらいたいのである。かすかに聞こえるか聞こえないかというささやきで「お騒がせしてスミマセン、○○をお願いします」という控えめな候補者なら、オレも少しは好意的に受け取るのだ。
この迷惑な選挙カーへの抗議はどこにすればいいのか。
迷惑なのはオレだけではない。静かに赤ちゃんを寝かしつけていたのに、この騒音で赤ちゃんが起きて大泣きしている家もあるだろう。母親にとっては迷惑この上ない話である。絶対にその候補者には入れたくないだろう。もしも手元にバズーカ砲があれば、その選挙カーに向けてぶっ放したくなるだろう。機嫌が悪い赤ちゃんを静かに寝かせるというのは大変なことなのだ。赤ちゃんの安眠を妨害した選挙カーに対して母親が激しい怒りを感じるのは当然のことである。
オレがまだ公立高校に勤務していた頃にも、選挙カーは学校のそばを通過する時にやかましく候補者の名前を連呼していった。オレはその候補者の選挙事務所に抗議の電話をしたことがある。すると電話の向こうのヤクザ、いや選挙事務所の方は、巻き舌で「ゴラァ、おまえは○○の回し者か?」と対立陣営の候補者の名前を出してきた。その柄の悪さにオレは「もしかして組事務所に電話を掛けてしまったか」とびびったものである。政治家の身内にガラが悪い連中が多いのは、上西小百合の秘書を見てもよくわかる。
もしも選挙カーが何も騒音を出さず、静かに候補者が直立不動の姿勢で立ってるだけならば、それはまた別の効果があるだろう。同じ事をしていても有権者には「またか」と思われるだけであることに気づいてもらいたいのである。
議員は特権階級だ。国民の税金で喰わしてもらってるのに、そのゼニをどうちょろまかすかばかり考えている。政務調査費で切手を大量に買って、その切手を金券屋で換金している議員が大勢いることはあきらかとなった。そういうせこい小遣い稼ぎをしているのが議員サマなのである。親族の所有する不動産や車に対して、高額の賃貸料を支払って利益供与する者もいる。あるいは国から給与が支払われる政策秘書に、自分の親族の無能な馬鹿を任命する税金泥棒もいる。
税金で養ってもらってるということは、自分たちが国民の下僕であるという意識を持たないといけないのに、逆に特権階級としてふんぞり返り、どんなに恥ずかしいことをして非難されてもその地位にしがみつくのが議員なのだ。仮病で国会をサボって旅行したり、熟年ババアが色気づいて六本木で公然と路チューしたり、「選良」の名にふさわしくない連中の多いことにオレはあきれるしかないのである。
どこかに自らを「国民の下僕」と卑下して、命を削って仕事をすることを宣言する議員はいないのか。そういう立派な方がいればオレは迷わず自分の一票を投じるだろう。残念ながらそういう立派なお方はオレが投票できる地域には存在しないのである。
もうすぐ投票日だ。今日もあのやかましい選挙カーの連呼がオレの授業を妨害するのだろう。腹が立って仕方がないのである。全くもって許せないのである。授業が中断されるたびにオレはその迷惑な候補者に対して「落ちろ〜!」という念を送るつもりである。オレの怨念は恐ろしいぜ。
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