2015年03月30日(月) |
なぜ iPhone は割れやすいのか? |
携帯用URL
| |
|
うちの次男は画面の大きく割れたままの iPhone 4Sを使い続けていたのだが、他社に乗り換えれば値引き分で本体無料になるということで、au→ソフトバンクへのお引っ越しをすることとなった。アプリの引っ越しとかいろいろと方法があるそうだが、そんなことに介入して失敗したら何を言われるかわからないので、すべて自己責任で自分でやらせてみた。オレが介入したのは、ソフトバンクの店についていって、auからの引っ越しに必要な署名などをしたくらいである。あとはそばについてショップ店員の説明をただ聞いていた。
iPhone 6にするか、それとももう一回り画面のでかいやつにするか、結局次男は使いやすさ、大きさなどいろいろ考えたあげくにiPhone 6(64GB)を選んだ。オレも少し触ってみたが、薄いし軽い。手から思わず落としそうなくらいに小さい。そして落とせばほぼ確実に画面は割れる。
その後、どうやら次男はパソコンを使ってアプリ引っ越しに成功したようである。なんでも自分でやらせてみるものである。前回のガラケーから4Sへの引っ越しの時は、アドレス帳を添付ファイルにしてメールで送るという方法でデータを移動させたことを思い出す。前回はオレが手伝ったが、今度は自力でなんとか完了したようである。
そう、iPhone の画面はよく割れる。これはガラケーをしょっちゅう落としてるオレには考えられないことである。ガラケーで画面が割れてるというのを見たことがないし、そもそもガラケーは落としたくらいでは割れない。しかし、iPhone は落とせば割れるし、うっかりジーンズのケツポケットに入れれば割れる。きわめて脆弱な構造なのだ。
どうしてこんなに割れやすいのだろう。
割れにくいようにもっと別の素材を使うとか、衝撃が吸収されるような構造にするとか、なんらかの工夫はあってしかるべきだし、もちろん落下時の衝撃を防ぐような頑丈なケースだってあっていいと思う。そして「落とせば確実に割れる」ということが周知されている以上、落としても割れないケースをみんながふつうに携帯してることが当然なんじゃないかと思うのだが、なぜかそうではなく、みんなあまり頑丈でもなさそうなケースで持ち歩き、当然の結果だが画面を割っている。ヒビが入ったスマホを使用してる率は3割くらいになるだろうか。みんな割れたままで使ってるのである。もちろん「買い換えたい」と心の中では思いつつ。
昔、携帯電話が普及し始めた頃オレは思ったのである。
「みんなが買ったらもうそれ以上売れへんやん」
しかし、クルマがモデルチェンジした新しい型に買い換えられるように、携帯電話もどんどん進化して機能が強化されるから、結局「買い換えたい」という人達に支えられて携帯電話ショップは繁盛し続けた。そして使用中の携帯も、機器の経年劣化やバッテリの劣化が避けられず、同じものを長く使い続けるというのは不便そのものということになった。
ところがスマホ、しかもiPhone というのはそのほぼ究極の進化形である。もうそこから次に買い換える必要がないほどに多くの機能を持っている。だったらどうやって買い換えさせたらいいのか。そこで「液晶画面が衝撃で壊れやすい」という脆弱性を与えることで、買い換えが発生するように仕向けたような気がするのだ。
もちろん「こんな割れやすいのは欠陥商品だ!」と怒る人達もいるだろう。しかし、割ってしまうのは必ず本人の不注意であり、それは防げるものである。本体そのものの欠陥ではない。オレはアメリカがモノを大切にしない国民性だからこそこのような壊れやすい製品を世に送り出したのだと思っている。日本製品だったら絶対にこんな壊れやすいモノは売り出さなかっただろう。
壊れやすいので買い換えたくなり、結果としてモデルチェンジのたびに新しいものが売れるというのは、WINDOWS95以降のマイクロソフトの戦略と重なる。OSを未完成のまま出し続けることでバージョンUPを誘い続けたからだ。もっともXPをそのまま使い続けるユーザーの多さというのはビルゲイツの大いなる誤算だったわけだが。
我が家の二人の息子のiPhone はどちらも割れた。我が家に関して言えば割れる率は100%である。今日本中で使用中の iPhoneのうち、画面が割れている率は何%くらいなのか、オレは知りたいのである。
←1位を目指しています! m(_ _)m 投票博物館