2015年03月19日(木) |
こんな参考書マジ無理っスよ! |
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新年度を迎えて、出版社からは参考書や問題集の見本がたくさん届く。その中のある参考書を何気なく見ていてオレはぶっ飛んだのである。なんだこの参考書は! それは駿台文庫から出てる『生きるセンター漢字小説語句』だ。著者は霜栄さんである。
オレがいきなり度肝を抜かれた例文はこれだ。
このミッションをノーミスでスイコウしろなんてマジ無理
問題になってる箇所は、「スイコウ」の「スイ」の部分で、それを「栄枯盛衰」「完遂」「類推」「純粋」「懸垂」から選ぶというセンターの5択形式になってるのだが、その例文のユニークさにぶっ飛んだのである。他の例文にはこんなのがあった。
葬式にて坊主がコジンを「いい人」に仕立て上げる。
僕の好きな芸人をタイケイ的にまとめてみた。
ああ、あの、生え際がだいぶスイタイしてる人?
という具合なのである。多くの参考書がまじめな例文を並べていてクソ面白くもないだけに、こういう参考書は本当に目立つのである。
アダルト系もなかなかの充実ぶりである。
彼女のなだらかなキュウリョウをうっとりとして眺めた。
ひと夏の経験が俺を大人にしたのはイチモクリョウゼンだろ?
教授と私のミッセツな関係を誰にも気づかれてはいけない。
彼女の体のユルやかなラインが僕をほっとさせる。
いやもう、想像するだけでドキドキしてしまうのである。中には罵倒系の例文もたくさんある。
自分がイヤされることばっか考えるから彼女できねーんだよ。
何をコンキョに俺をチャラいと決めつけるんだ。
一定スイジュン以上の女の子しかここには入れないんだよ。
うぜーから俺のまわりでたむろするなよ。
こういう具合なのである。もしも試験の時にこういう問題文なら面白いなあと思うが、品がないというふうに評価されてしまうのも事実で出題することはかなりの冒険だ。そういう意味ではこの本が「駿台文庫」という形で予備校が参考書として出してることは実に面白いのである。これを世に出した駿台予備校の英断と勇気にオレは拍手を贈りたい。
これ以上本の中身について触れると、ネタバレになるので後は実際に書店で買って読んでもらいたいのである。ただもう面白いので、同じように感じた人はどんどん拡散してもらいたいのである。そうしたら本が売れて著者も喜ぶだろう。この傑作の参考書はなんとたった900円なのである。そんなわずかな金額で、楽しみながら漢字も覚えられるというすばらしい効果があるのだ。
最後にオレが気に入った例文を一つあげておきたい。
俺の人生の一大ジョジ詩を奏でてくれないか。
おまえは中二病かよ!と突っ込みたくなるのである。マジ無理なのである。
生きるセンター漢字・小説語句
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