2014年12月05日(金) |
安いことはいいことか? |
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オレはイオンモールでよくTV(トップバリュ)のPB商品を買う。中でも88円のカップ焼きそばなどは気に入っている。もっとも最近ソースの量が減らされたのか、昔ほど辛くないのが気になってるところなんだが。
そのイオンモールでは、TVの下にBP(ベストプライス)という商品群があって、56円のカップ麺などがある。買ってみたことがあるが、88円のものに比べてさすがに安いだけその分おいしくない。そしてオレが思うのは、ここまで安くておいしくない商品が果たして必要なのかということである。
もっとも、毎日の食費や生活費を切り詰めていこうと考えてる人たちには、そうした安い商品はありがたいのかも知れない。以前にテレビで生活保護の問題を取り上げていて、保護を受けてる世帯の方が「削減されたのでカップ麺ばかり食べてます!」と「どん兵衛」が画面に映ったときに、オレは心の中で「そんなに貧乏ならもっと安いのを買えよ!」と思ったのである。「どん兵衛」はカップ麺の中ではかなりの高級品である。
「安いけどまずい」という商品は一定の価値がある。「高いけどチョーうまい」というものはオレにはほとんど縁がない。そして本来ならば「安いけどうまい」というのが一番いいわけで、大阪には多くの「安くてうまい」ものが存在するし、それを探して食べるのがオレの楽しみなのである。「安くてうまい」ものが大好きなオレにとって、「安いけどはっきり言ってあまりうまくない」食品の存在は、ゼニを切りつめて浮かせたいとかいう特別な理由のためにしか喰わないのである。また今のオレにはそこまでゼニを浮かせる理由もないのである。
しかし、それが他人の場合なら別だ。世の中には自分では働かないくせに他人のフトコロや施しだけをあてにして、朝からパチンコ三昧のクソみたいな連中や、働く気が全くないニートどもがいる。そういう連中に支給する食糧としてならこういう「安くてまずい食品」もOKなんじゃないかと思えるのだ。そこには「コスト削減」という大義名分が存在する。もっとうまいものが喰いたいのならばしっかりと働いてゼニをかせいだらいいのである。自分では働かないくせにうまいものは人一倍食べたいというのは甘えである。
イオンみたいな小売業トップは、それなりに社会に向かって果たすべき義務があると思うのである。安倍首相が「賃金UP」を大企業に希望してるならば、真っ先に「パートの時給UP」で応えるべきではないのか。そのための原資として、安すぎるPB商品の見直しをすすめればいいと思うのである。
食パンを一斤88円にする必要はない。100円でも120円でもいいとオレは思う。そしてその値下げしないで済んだ分をパートさんへの人件費に使ってもらいたいのである。少なくともイオンモールに買いに来た人は、そこで「やっぱりパンは買わない」という選択肢はとらないと思うのだ。チョー安いものがなかったら、少し安いものを買うわけで、結果として激安のPB商品が売れることは、それよりもやや高めの価格の通常商品が売れるのを阻害しているだけのことである。
イオンモールに行くたびにオレが思うことは、どんどん通常商品がPB商品に置き換わっていくということである。こんなに種類があるのかというぐらいにPB商品は増えていくのだ。すべての食品をPB商品だけで暮らすことも可能じゃないかと思うほど、あらゆる種類にPB商品は拡散しているのである。しかもそれは必ず安い。ほぼ同等の通常のメーカー品よりも確実に一割は安いのである。その安さは果たして必要なのだろうか。
最初の話題に戻るが、オレが以前に買っていた88円の焼きそばのソースの量が減ったのは、おそらく「今までがちょっと多すぎたからこれでちょうどいい」というコスト削減の工夫の一つなんだろう。それによって浮いてくる金額は、もしかしたら数十万、数百万円という金額になるのかも知れない。それに気づいた社員は実に慧眼である。
しかし、限りなく安さを追求する企業姿勢は、無駄を極力廃することになり、その結果として余裕を失うことにならないだろうか。そんなこともオレは思うのだ。
イオンモールの買い物袋が有料になって、オレはそのたびに5円払うのだが商品が安いから全然気にはならない。世の中にレジ袋有料化という流れを作り出すだけの力がイオンほどの巨大小売店にはある。それほどの影響力があるからこそ、ぜひともパートの時給UPをやってもらいたいのである。アベノミクス効果を大衆に感じさせるためにも、ぜひともここは政府に協力するべきである。
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