2014年11月07日(金) |
京都大学は面白い場所です |
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この世に「警察官が好きだ」という人間はどれくらいいるのだろうか。オレはもちろんあの方々があまり好きではない。もちろんクルマを運転していて、取り締まられた恨みからそのように思うのであって、彼らが職務上やむなくその行為を行ってる以上オレの持つ不快感というのは全く勝手な感情なんだが、とにかくオレは警官が嫌いである。
クルマを運転していて、飲酒運転の検問などに遭うと、オレは快く協力する。オレは飲酒運転は撲滅されるべきモノだと思っているし、その取り締まりの趣旨には大いに賛成だからだ。しかし、オレの後方で追尾してくる覆面パトカーや、斜め後ろの死角につく白バイは大嫌いだ。オレが安全運転してるのに、なんとかしてオレを罪に陥れようというそのさもしい心情が許せないのである。どうしてオレのような優良ドライバーを疑うのか。
田舎に出かけると、もっと警官の態度は横柄になる。いわゆる「オイコラ警察」というヤツだ。ただ普通にクルマで走ってるだけで呼び止められるのである。きっと田舎の警官の頭の中には「赤いクルマ=犯罪者」などの公式がインプットされてるのかも知れない。いきなり免許提示を求める警官に対してオレは必ず「その免許証提示は任意ですか?それとも強制ですか。任意なら見せたくないのでお断りします。強制ならその法的根拠を示してください」と答える。するとたいてい田舎の警官はそこでキレるのである。きっとろくに法律も知らない馬鹿なんだろう。きちっと手続きを踏んでもらいたいというのがオレの一市民としての感情である。
京都大学が警察官の学内立ち入りに対して不快感を持ち、「京大生=犯罪者」「学生寮=悪の巣窟」という警察の先入観に対して抗議したくなる気持ちをオレは全面的に支持する。警官の立ち入りに関しては事前通告するというルールがあったそうだから、通告無しに私服警官を潜入させた時点で京都府警は約束を破っている。ちなみに学生寮は「悪の巣窟」ではなくてただの「魔窟」である。
産経新聞にはこのような記事があった。
「警察官無断立ち入り誠に遺憾」京大副学長がコメント 警官取り囲みで
4日午後0時20分ごろ、京都市左京区の京都大吉田南キャンパスで、京都府警警備2課の男性警察官が京大の学生とみられる数人に取り囲まれ、約3時間半後に解放された事案を巡り、事実関係を調査していた京都大の杉万俊夫副学長は同日午後9時前、「本日、警察官が無断で大学構内に立ち入ったことが分かりました。事前通告なしに警察官が構内に立ち入ることは誠に遺憾です」とのコメントを発表した。
なんでもその怪しい私服警官は、ビラ配りをしている学生を見張っていたらしい。それで学生に気づかれて尋問され、警官の身分がバレたということなのである。私服で潜入捜査するということは、周囲に溶け込んでわからないうように行動するということである。しかしあっさりと学生に見破られた時点で、その私服警官のレベルの低さをオレは笑いたくなる。なぜ学生にバレないようなコスプレで潜入しなかったのか。なぜ一目で「怪しい警察関係者」とわかるようなスタイルでいたのか。だったら学生のオモチャにされても文句は言えないのである。
この件に関して「公務執行妨害」などと学生たちの行動をとがめる向きもあるようだが、大学内というのは一種の治外法権の世界であり、特に京都大学が官権の勝手な侵入を拒む伝統を保持している以上悪いのは明らかに「勝手に潜入捜査してきた京都府警」であると思うのである。
学生に監禁された警官を取り戻すために京都府警は機動隊を差し向けて威嚇したらしい。実に馬鹿馬鹿しい話である。どうしてそこで「暴力装置」としての部分を強調して学生に言うことを聞かせようとするのか。京大生をどこまで見下してるのだ。そこで必要な行動とは機動隊導入ではなく、京都府警のトップが丸腰でやってきて、謝罪して警官の解放を頼むことではなかったか。
ネット上には今回の事件に関する画像がたくさん出回っている。オレはその一枚一枚を観ながら、ルール破りの警官に対して堂々と立ち向かった京大生たちに拍手を送りたくなったのである。
今回の事件は「京大ポポロ事件」と呼ばれているらしい。
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