2014年10月08日(水) |
満月じゃない月蝕 |
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通勤時の朝はいつもラジオを聴いている。朝日放送の「おはようパーソナリティ道上洋三です」だ。そこで今朝は皆既月蝕の話題だった。道上さんは「今日の皆既月食は、しかも満月なんですよ。満月の皆既月食は珍しいですからね」とおっしゃった。オレは訊いていて「おおおおおおおおおお!」とびっくりした。
そもそも満月の時にしか月蝕は起きないだろう。最近道上さんは阪神の選手名の言い間違いとか勘違いとかの発言が増えたが、さすがにこの「満月の月蝕は珍しい」にはオレはぶっとんだのである。
そしてオレは想像した。もしも満月以外の月で月蝕になるのならどんな形だろうか。三日月が月蝕になったらどうなるのだろう。三日月がケツから欠けて、銀行の地図記号みたいな形になるのか。半月が下から欠けて扇形になるのか。新月の月蝕はどうだ。もともと暗いので変化がわからないとか。
道上さんは1943年生まれだからもう70代である。1935年生まれの浜村淳さんと並んで関西のラジオ界の帝王であり、朝の顔みたいなものだ。お二人とも長寿番組を持たれていて、もう何十年も続けておられる。おそらく健康上の問題で続けられなくなるまで番組は続くのだろう。
オレは通勤時間の関係で、公立学校に勤務していて出勤時間の遅い時は浜村淳を、今は道上洋三を聴いている。コテコテの阪神ファンであるオレは、阪神が勝った翌日に道上さんが「六甲おろし」を歌ってくれるのを楽しみにしている。また、トークも面白く、そういう意味では朝のクルマ通勤の時間にとてもお世話になってるというわけだ。
道上さんの阪神タイガースに関するご意見はいつもあたたかい。阪神ファンのオレでさえ、「もう出てくるな福留、さっさと引退しろ!」とか、「なんでいつも急に崩れるんや。おまえそれでも阪神のエースか能見!」とぼやきたくなるときも、道上さんはいつもおだやかに語っておられる。そして「これでないと長年の阪神ファンはやっていられないよな」と思うのである。阪神は今、第二期暗黒時代である。今季は巨人のおかげでたまたま2位となれたが、本来の実力から言えば5位くらいが相当である。そんな阪神のダメっぷりに対して、いつも「罵倒」ではなく「批評」をされるところがエラいと思うのである。
今朝の「満月の皆既月蝕は珍しい」発言に対して、誰も気づかなかったのだろうか。ネットで検索してみたが、誰も気づいておられないようだった。それはオレにとってとても不思議に思えたのである。
最近の中学生高校生には理科の知識がない。どういう理由で月が満ち欠けするのかということさえわかっていない。高校受験の時に勉強しないのだろうか。オレが古文の問題でたまに「その日の月の形を答えなさい」ということを訊くと、まず正解者は半分以下だ。昔は太陰暦だったわけで、「何月何日なら月の形はこういう形」ということがすべて答えられるはずなんだが、どうもそういう意味のことが理解できていないし、「有明の月」とかになるとますますもってわからないようである。つまり、月の形と見える時間や方向が理解できていないのである。
今日の道上さんの大きな誤解はその後で訂正されたのだろうか。オレが学校に到着するのはいつも始業時間よりもかなり前である。だからラジオ放送も後半部分を聴くことはない。後半できちんと訂正されていることを祈りつつ、オレはクルマを降りたのだった。
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