江草 乗の言いたい放題
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2013年11月12日(火) 三陸海岸に巨大防潮堤は不要である        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 東日本大震災で破壊された防潮堤を再建する工事が計画され、すでに始まってるものもあるという。総額1兆円近いゼニがこの「防潮堤」という、大きな津波が来ればひとたまりもない意味のないものに費やされようとしてるのだ。しかし、真に人々を救ったのは防潮堤ではなくて「津波に対する理解」「適切な避難」ではなかったか。

 釜石市の学校では津波に対する防災教育が徹底していて、地震直後に中学校の生徒が隣接する小学校の児童を連れて高台に避難した。校庭で50分間津波が来るのをぼんやり待っていた大川小学校の悲劇と比較すればいかに「防災教育」が大切かよくわかる。もしも大川小学校に一人でもまともに防災教育を学び、実践できる教師がいれば、あの津波で犠牲になった児童も教師も誰も死なずに済んだだのである。

 地震発生から津波が来るまでには避難できるだけの時間がある。必要なのは住民が15分程度で安全な高台に避難することであり、そこまで逃げられる道路の整備や避難ルートの確保ではないのか。

 背後にすぐ山が迫ってるような地形ならば、その山の上に避難所に転用できる公民館や学校を建設し、そこまでの徒歩での避難ルートを整備すればいい。山が遠かったら、住民が協力し合って車で避難することができるように連絡網を整備し、非常時には誰が運転して逃げるかを決めればいい。高台に向かってまっすぐ伸びる「避難幹線農道」を建設すればいのである。

 総額1兆円の巨大な防潮堤ができあがったとしても、たかだか9m程度の中途半端な高さの防潮堤では東日本大震災級の巨大な津波は防げない。福島原発を津波から守るためにはそれこそ高さ30mくらいの巨大城壁クラスの防潮堤を建設すべきだっただろうし、原発を100%安全なものにしたかったら東京電力はそこにゼニを使うべきだった。原発が避難できない以上そこに防潮堤を建設するのは正当な理由があった。

 しかし、住民は自分の足で逃げることができる。それだけのゼニがあるのなら、海をさえぎってみえなくするだけの無粋な防潮堤ではなくて、もっと生活を豊かにするために使ってもらいたい。役に立たない中途半端なモノに大金を投じるのではなくて、それだけのゼニがあればもっと生きた形で使えばいいのだ。この防潮堤建設は実は土建屋にゼニをばらまくための方便であり、住民本位の行政などではないことは明らかである。

 真に守るべきものとは何か。海辺にある住宅や施設が津波で被害を受けないように防潮堤で囲えばいいのか。費用対効果はどうなるのか。10億円程度の資産価値があるモノを守るために建設する防潮堤が20億円かかるのならば、防潮堤なんか作らずにその20億円の半分を復興費用に充ててプールしておけばいいのである。必ず巨大津波はやってくる。防潮堤を作らずに使わずに済んだゼニを基金として保有し、その運用益でさまざまな意味のある防災施設を作ればいいのだ。人の命を守ることを基本とし、東日本大震災と同様の悲劇が二度と起きないように工夫する必要があるのだ。

 福島原発で復興のための工事に従事する作業員の日当をピンハネし、除染事業でボロ儲けしているゼネコンは、今度は巨大防潮堤建設で莫大な利益を得ようとして自民党に働きかけている。連中から見れば東日本大震災の被災地域は「ゼニのなる木」なのだ。その野望は断じて阻止しないといけない。この壮大な無駄遣いを許してはならないのだ。現代の万里の長城とも言える万里の防潮堤で海を全く見えなくすることを住民は望んでいるだろうか。


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