2013年09月18日(水) |
雨水と一緒に汚染水も流すのか・・・ |
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福島原発から日々大量に発生する原発の汚染水が完全にコントロールできているなんて信じているおめでたい日本人は皆無だろう。日本には「本音と建て前」というのがあるが、安倍晋三首相が世界にアピールしてるのはあくまで「建て前」であることは日本人ならよくわかるのである。実際はコントロール不能な大量の汚染水が日々発生し、そこに大雨が来るとこんなふうについでに海に流してしまうのである。
放射性濃度低い雨水、地面に放出…福島第一
東京電力は17日、台風18号による大雨の影響で、16日に福島第一原子力発電所のタンクに設けた漏水対策用のせき7か所から放出した雨水の総量は、計約1130トンだったと発表した。
放出した水は、放射性ストロンチウムなどの濃度が最大で1リットルあたり24ベクレル。国の放出基準(同30ベクレル)より低いことから、緊急措置として、排水弁を開くなどして地面に放出した。水の一部は近くの排水路を通って海に流れ出た。
東電は記者会見で「雨水なので問題ないと判断して放出した」と説明した。
(2013年9月17日13時41分 読売新聞)
濃度が1リットルあたり24ベクレルだからOKというのは詭弁である。それはもともと倍の濃度のものが雨水で半分に薄まったということかも知れないし、そもそも1130トンという莫大な量が放出されてしまったのである。「雨水なので問題ない」と堂々と言い放つその無神経さにあきれるのだ。東京電力がこの大雨をチャンスだと見て、貯まってる汚染水を海に流してしまったというふうにしかオレには思えないのである。
もっとも、毎日新たに発生する汚染水は300トンくらいあるわけで、いくらタンクを増設しても追いつかないというのが現状であるわけで、「薄めて海に流す」というのは東京電力にすればいずれ認めてもらいたいことというか、「これまでずっとそうしてきました」と言って既成事実化してしまいたいことかも知れないのである。
地表近くの部分だけをちゃちな堰で囲んで「完全にコントロールできています」と堂々と主張するのもなんだか白々しい。地下深くの部分でどんどん地下水になって地底深くに吸い込まれていく汚染水は一日何百トンあるのかわからないし、メルトダウンした炉心の真下を固めることなどそもそも無理だ。そもそも今の状況は底が抜けたバケツなのに、「ふちからこぼれないようにコントロールしています」というのはあまりにもナンセンスである。問題はふちではなくて底じゃないのか!
その「底からの漏れ」を防げないのは明らかなのに、数千億かけて冷却して凍土にして漏れないようにするとか、いろんな子供だましの作戦を考えてるようだがそんなものはすべて税金の無駄遣いで終わるだろう。だからオレは「巨大な池を作ってそこに流す」というのが現実的な解決だと思うのだ。あんなタンクよりもはるかに大量の汚染水が入るだろう。その池に植物や昆虫を生育させて、自然の浄化作用にまかせるしか・・・とオレは思ってしまうのである。
「海への汚染水放出」という方針をとれば、日本は世界から非難を浴びる。だから「海には流していない」というスタンスをずっと取るしかない。しかし、国民の多くは「実際は海に流してる」と信じている。この「世界に向けた建て前」と「実際にやってることという本音」の乖離を今後どんなふうに処理していくのか。それが日本政府の課題なのである。
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