2013年09月17日(火) |
鴨川が、桂川が、渡月橋が・・・ |
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オレは台風の被害を伝えるニュース映像を見て驚いた。鴨川が川幅いっぱいに流れている。恋人たちが等間隔で並んで座るところが完全に濁流に飲み込まれてしまっている。それだけではない。桂川が増水して渡月橋が冠水し、周辺の道路や人家に濁流が流れ込んでるのである。オレの記憶では鴨川や桂川でこんな濁流を見たことはない。嵐山の旅館の中には宿泊客をボートで避難させたところもあったという。これからドロドロになった建物内をきれいに掃除しないといけないわけだが、かなり時間がかかるだろう。来週にも連休がある。すぐ目の前の観光シーズンを控えてこの被害である。京都に行くのを楽しみにしていた観光客にとっても、また京都にとってもこの台風は大打撃をもたらしたのである。
読売新聞の記事を引用しよう。
台風18号、3人死亡5人不明…浸水など被害も
大型の台風18号は16日午前8時前、愛知県豊橋市付近に上陸して列島を縦断し、近畿地方を中心に河川の氾濫や土砂災害など大きな被害をもたらした。
気象庁は京都、滋賀、福井の3府県を対象に、初めて大雨特別警報を出した。読売新聞の16日午後10時現在のまとめでは、3人が死亡、5人が行方不明となり、129人がけがをした。避難指示・勧告は21府県で約60万世帯に上った。
気象庁によると、台風18号は16日夕、三陸沖へ抜けた。同日夜に温帯低気圧に変わった。
14日の降り始めからの雨量は三重県大台町で580ミリ、奈良県上北山村で548ミリを観測。四国から関東甲信の多くの地点で300ミリを超えた。同庁は16日早朝、「これまでに経験のない大雨となっている」とし、3府県に特別警報を出して最大級の警戒を呼びかけた。
この台風で、豊橋市では午前7時20分に最大瞬間風速39・4メートル、東京都心でも午前9時12分に同32・5メートルを観測。埼玉、群馬、宮城県などでは突風の被害が相次いだ。同庁は17日朝から一部の地域に職員を派遣し、発生状況や被害について調べ、竜巻かどうかを判断する。
滋賀県栗東市では、無職佐藤由紀子さん(71)方の裏山が崩れて住宅がつぶされ、佐藤さんが死亡した。福井県美浜町でも崖が崩れ、民家に大量の土砂が流れ込み、家にいた竹本みゑ子さん(77)が死亡。津市では、母親(41)と娘(10)が行方不明に。川が氾濫して流されたとみられる。このほか福島、長野、兵庫の3県で3人が行方不明となっている。
河川の氾濫も相次いだ。京都市では桂川が氾濫し、59万人に避難指示・勧告が出された。市内有数の観光地・嵐山では旅館などが立ち並ぶ一帯が浸水し、消防隊員らが冠水した道路にボートを浮かべて宿泊客らを救出した。
(2013年9月16日23時26分 読売新聞)
59万人に避難勧告ということだから、相当広い範囲が洪水の危険にさらされたのである。島本町でも避難勧告が出ていた。淀川水系のすべての川で増水してるから、桂川、宇治川、木津川の3川合流地点よりも下流にある島本町はもっとも洪水の危険があるということだったのだろうか。
今回の台風は日本のかなり広い範囲に被害をもたらした。オレがテレビを見ていて気になったのは、冠水してる道路を平気で走るクルマとか、堤防の切れ目から住宅地に濁流が流れこむのを見ながら携帯で写真を撮ったりしてる人の存在だった。目の前でそんな被害が出てるのに、なんであんたたちはそんなお気楽な野次馬なんだ!という怒りである。今回の台風による土砂の崩落で家ごと押しつぶされた人もいる。あの濁流を必死で止めるような工夫もせず、率先して土嚢を積むこともせず・・・いや、土嚢をもっと活用すべきだ。どうして川沿いの民家は各家庭に大量の土嚢を常備して、せめて自宅の玄関のところからの浸水を防ごうとしないのか。オレはそんなことを思ったのである。
山際に住むと言うことは山崩れに備えることである。川縁に住むということは水害のことを想定するということである。そうした準備は決して無駄ではないだろう。
今の日本の技術ならば、紙おむつのように吸水性のいい素材を使ってふだんは乾燥させてマッチ箱くらいに小さく収納し、必要なときは水をいっぱい吸わせて土嚢として枕ぐらいの大きさに巨大化する「土嚢」が作れるはずである。そういうものを家庭に常備しておけば、このような不意打ちの大水害にでもある程度対応できると思ったのである。そうした土嚢がほんの100個でもあれば、堤防の切れ目をふさぐこともできたのではないかとオレは思ったのだ。
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