2013年09月13日(金) |
個人で海外旅行するということ |
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トルコを旅行していた日本人女子学生が強盗に襲われて、一人が殺され一人が重傷を負った。もちろん日本にいても強盗も殺人もあるわけで、それが旅行先だったから起きたというわけではない。トルコの方々が日本語で書かれた垂れ幕や旗で哀悼の意を伝えている報道も目にした。オレは1988年に一人で東欧や北欧を旅したことを思い出した。あのとき旅先で多くの日本人と会ったが、男性は基本的にわりと語学力に自信のある方が多かったのに比べ、女性の一人旅は度胸だけで旅してる人が多かった。「そんな貧弱な会話能力で大丈夫なのか?」とオレはかなり心配したのである。ヒッチハイクして親切な方に車で送ってもらった話や、現地で知り合ったご家庭に泊めてもらった話を聞き、もしも悪意のある相手ならどうなるのかと本当に心配した。
もちろん海外でも大多数の人たちは善意の方々なのだろう。しかしごく少数悪意の人たちがいることもまた事実なのだ。ヘルシンキから乗った列車で知り合ったご婦人に私が「フィンランドの方は誰でもみんな親切で・・・」というふうに語ると、彼女は「すべて」が親切なわけではないから注意するようにとオレをたしなめた。そう、いくら親日的な国で会っても、その国の人すべてが友好的なのではない。日本人の中でも外道やクズがいるように、トルコ人にも外道がいる。それはまぎれもない事実なのだ。
このような事件が起きると誰もが思い浮かべるのは「やっぱり海外旅行は怖い」「女性の旅行は危険だ」ということである。しかし海外旅行でこうした危険に巻き込まれることは過去にはいくらでもあったしこれからも当然起こりうることである。まことに不幸な事件ではあるが、だからといってこのような事件を根絶することは不可能なのだ。人生最初の海外旅行でいきなりマチュピチュに行くとか、エアーズロックに行くとか、カッパドキアに行くとかいうことはないだろう。そうした場所はある程度いろんな旅を経験した人が訪れる特別な場所である。旅慣れた人であるから自信もあっただろうし、また油断もあったかも知れない。もちろん事件が起きてからあれこれ考えても遅いのだが。
もしも日本でこのような事件が起きたらどうだろうか。オレは今回の事件でトルコの人たちが深く傷つき、このことで日本との友好が損なわれはしないかと本気で悲しんでいる姿を知って、日本が真に仲良くしなければならない国はどこであるかを理解した。アメリカでもなくイギリスやフランスでもなく、嘘ばかりつく隣国やどこかの勘違いした軍事大国でもなく、トルコこそが日本がもっとも友好を深めないといけない国ではないのか。いったいどれだけの人がトルコを訪問してるだろうか。トルコからどれだけの観光客が日本に来てるだろうか。他の国に比べればあまりにも少ないのである。
日本が「おもてなし」の精神を世界にアピールするのはいい。しかし、もっと日本が世界にアピールしないといけないのは治安の良さであり、女性が一人で夜道を安心して歩けることではないのか。市民が銃を所持することが許可されてないから銃器を使った犯罪が極端に少ないことではないのか。安心して観光できる国であるということをもっと世界に発信して海外からの観光客を受け入れるべきではないのか。その努力があまりにも欠けてるとオレは思うのだ。多くの人に訪れてもらえば日本を好きになる外国人は飛躍的に増加すると思えるのである。
海外旅行は決して100%安全なものではない。さまざまなリスクが存在するのは事実だ。しかし、もっともっとオレは日本の若者が世界に出て行って欲しいと思うのである。それと同じように海外からも日本を見に来て欲しいと思うのだ。このような不幸な事件が起きても、それが多くの人が旅行をやめてしまうことにつながることをオレは恐れるのである。突然に命を奪われ、夢半ばにして亡くなった栗原さんのご家族はどのような想いだろうか。オレは彼女の冥福を祈りたいのである。そしてトルコの法律がどうなってるのかは知らないが、犯人の男はもちろん死刑にしてもらいたい。そんな外道には生きている資格はない。
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