2013年09月03日(火) |
海に消えた宅急便 |
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砂に書いたラブレターはロマンチックだが、海に消えた宅配便はただのマヌケである。
この世で最も恐ろしいのは馬鹿の存在である。どうしてそんな救いようのない馬鹿がいるんだろうか。なんでそんなことするんだろうか。そういう超弩級の馬鹿を周囲はどのようにフォローすればいいのか。いや、そもそもどうしてそんな馬鹿がこの世に存在してしまったのか。オレはそれが不思議なのである。
食品を扱うコンビニで冷凍庫に入ってみたり、お好み焼き屋でテーブルに置かれたソースを鼻の穴に入れたり、認知症でもないのに高速道路を逆走して正面衝突したり、踏切で止まりきれずに飛び降りてバイクを列車に突っ込ませたり、そういう馬鹿は現実世界には無数に存在するのである。企業が努力して何十年もかけて築き上げた信頼も、一人の馬鹿があっさりぶちこわすことができる。馬鹿というのは最終兵器のようなものである。たった一人の馬鹿が、日本を代表する企業を壊滅させることだって可能かも知れないのだ。
ヤマト運輸の信頼も、この一人の馬鹿のせいでたちまち吹っ飛んでしまったのである。読売新聞の記事を引用しよう。
ヤマト運輸協力会社運転手、宅配便など海に投棄
ヤマト運輸(東京)の愛知主管支店(愛知県長久手市)が契約している協力会社の40歳代の運転手が、間違って車に積み込んだ宅配便75個とメール便約50通を海に捨てていたことが同社への取材で分かった。
ヤマト運輸によると、この運転手は8月15日夜、愛知主管支店で富山行きの荷物を積み込んだ際、誤って大阪行きの荷物も積み込んだ。16日未明に富山に到着後、ミスに気づき、次の仕事先の新潟に向かう途中、国道沿いの日本海に投棄したという。
大阪行きの荷物の行方が分からなくなったことを受け、同社が調査したところ、27日、運転手が投棄を認めた。運転手は「所属会社に叱られると思った」と話しているという。
ヤマト運輸は荷主に謝罪しているが、一部のメール便は荷主が分からなくなっており、同社は「心当たりがあればサービスセンターに連絡してほしい」と呼びかけている。
(2013年9月2日13時33分 読売新聞)
荷物を海に投げ捨てておいて「謝罪」も何もないだろう。社長自らその海へ潜って捜索してでも荷物を取り戻すのが企業の信頼を取り戻す唯一の方法じゃないか。オレがもしも荷物を捨てられた被害者の側ならそう言うだろう。投棄されて失われた物品の中には、金銭には換算不能な思い出の品などが含まれていたのかも知れないのである。その思い出も何もかも海の藻屑となってしまったのである。一人の超弩級の馬鹿のせいで。
企業はこのような馬鹿にどのように対処すればいいのだろうか。コンビニの冷凍庫に入って写真を撮るような馬鹿や、地下鉄の線路に降りて「人身事故なう」などとつぶやく馬鹿、商品の食べ物を顔にくっつけて悪ふざけする馬鹿。そんな馬鹿の起こす不祥事は、企業にとっては一種の「テロ」である。ライバル企業を追い落とすためには、工作員のバイトを潜入させてお馬鹿行為をさせればいいのである。もっとも損害賠償も背負うことになるわけだが。
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