2013年08月28日(水) |
アクアライン終了のお知らせ |
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高速道路や有料道路は利用されてこそ価値がある。通行料金の高すぎるものはすべて害悪である。そういう意味でできたばかりの関空連絡橋のぼったくりはひどかっったと思うし、本四架橋も値段が高いときは存在価値がなかった。これらは料金が安くなってはじめてまともに利用されるようになったのである。
東京湾アクアラインをオレはまだ一度も利用したことがない。片道800円と聞いて「まあそんなもんかな」と思ったが、これが3000円に値上げされると聞くとびっくりなのである。3000円も払えばかなり遠くまで高速で行けるだろう。そもそも日帰りデートするときに往復で高速代に6000円もかかるのはデート代を圧迫しすぎである。そこで出費すれば大切なラブホテル代がなくなってしまうのである。これは若者にとっては大打撃である。
なんでも東京湾アクアラインの現在のETC割引料金の800円というのは期間限定の割引料金で、それが2014年3月には中止されるのだという。その結果普通車の場合で3000円になってしまうのだ。わずか30キロの距離で3000円というのは高額だが、建設にかかった費用からすれば償還にはそれだけ必要なのかも知れない。しかし、「ゼニがこれだけかかったので料金はこれだけにします」というのはお上の勝手な論理であり、ものの値段にはなんでも適正料金というものがあるはずだ。そこから考えると3000円というのはぼったくりすぎだと思うのである。
木更津に行くのにアクアラインは便利である。これまで2時間かけて大回りしていたものがたったの30分で行けてしまうのである。
このアクアラインの恩恵をもっとも被ってるのは木更津にあるアウトレットモールである。今、各地にアウトレットモールは乱立しているが、木更津の利点である「高速料金があまりかからない」という部分がなくなってしまうわけで、競争から脱落するのは間違いない。「近いのに高い」という状況は一気に心理的な距離を遠くしてしまうのである。被害を受けるのは千葉県の他の観光地も同様だ。「近くなった!」ということでせっかく賑わっていた房総半島の南側の地域が壊滅的打撃を受けるのは間違いないのである。
800円が3000円になったときに通行車両はどれだけ減ってしまうのだろうか。もしも通行量が半分に減れば、値上げの効果も半減する。通行量が1/4くらいまで落ち込んでしまえば値上げの効果そのものが吹っ飛んでしまうのである。せっかく値上げしたのに売り上げが落ち込んで減収になったということならその価格設定は間違っていたということになる。どうしてそんな大切なことに気づかないのだろうか。
能登半島に「のと里山海道」と呼ばれる元有料道路がある。延長100キロ程度のこの道路は以前は「能登有料道路」と呼ばれていたが、名称変更と同時に全線の無料化が行われた。結果として通行車両は1.8倍にも増加し、SAは買い物客で賑わい、渋滞ができるほどの盛況になったという。
無料にすることで通行車両が爆発的に増加すれば、その道路の資産価値が増したことと同じである。阪神高速や首都高速のような慢性的に渋滞してる道路を無料にしてもかえって車が増えすぎて不便になるだけだが、もともと通行車両の少なかった道路の場合は劇的な値下げ効果が見込めるのである。無料とまでいかなくてもほんの少し値下げするだけでも効果は生まれる。利用者がその料金を「適正」か、「安い」と判断するところまで持って行けばいいのである。
アベノミクスの「第三の矢」である成長戦略には「国土強靱化」というものがある。これは災害に強い高速道路網の整備などである。日本中に高速道路のネットワークが整備されてかなり便利になったのは事実だ。あとはさまざまな割引によってその料金を下げて利用者を増やすことである。せっかく作った道路も「走ってナンボ」なのである。お宝を無駄にしないためにも、このアクアラインのぼったくりはやめてもらいたいとオレは思っているのである。
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