2013年08月04日(日) |
中国には正義が存在しないのか? |
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言論の自由のない国で正義を主張することは命がけである。党幹部の悪事や腐敗を告発すれば報復のために殺されそうになる。そんな国で必死で戦ってる方々にオレは敬意を払いたいと思うのである。そして言論の自由が守られている国に生まれたことを安堵するのである。
読売新聞の記事を引用しよう。
切りつけ、背中に硫酸…中国の活動家に報復多発
汚職が社会問題となっている中国で、地方の役人の不正疑惑を調べ、インターネット上で告発する民間活動家が様々な報復を受けている。
広東省の活動家が7月上旬に襲撃されたほか、各地で当局による妨害や脅迫も後を絶たない。「腐敗の根絶」を掲げる習近平シージンピン政権に対し、活動家は「本気で取り組むのなら、報復には厳罰で臨んでほしい」と訴えている。
「報復には十分注意してきたつもりだったが、武器を持って襲われてはどうしようもない。本当に卑劣なやつらだ」
広東省恵州市中心部にある病院の一室。刃物で切りつけられた右眼球の摘出手術を終えたばかりの活動家・李建新氏(45)が憤った。切断寸前の大けがだった腕と指は幾重にも包帯が巻かれ、硫酸を浴びて焼けただれた背中にあてたガーゼも痛々しい。
李氏は7月8日午前、6歳の息子を遊びに連れて行く途中、自宅から数百メートル離れた路上で、後をつけてきた3人組の男に襲われた。息子は無事だったが、目の前で激しい暴行を受けた。その時、とっさに脳裏に浮かんだのは同市幹部のことだったという。「土地売買の不正疑惑を告発されたので私を恨み、暴漢を雇って襲わせたのだと思う。でも、片方の目が残っているから資料は読める。腐敗を告発する活動はやめない」と話した。
李氏は1年前、同市で自分の親族が巻き込まれた汚職疑惑をネット上で初めて暴露。「不正を憎み、果敢に告発する」という姿勢が反響を呼んで、役人の汚職に関係する多数の情報が寄せられるようになり、これまでに70件以上の不正疑惑を告発した。地方都市では、警察当局に汚職の情報を流しても、にぎりつぶされることが多いといい、李氏は人々の期待を集める存在となった。一方で、李氏のような活動家に対する報復は多発している。
著名な告発サイト「中国反腐敗・権利擁護ネット」を運営する元新聞記者の葛樹春氏(29)によると、最近では活動家を襲撃する報復に加え、〈1〉「告発された人の名誉を傷つけた」としてサイトを閉鎖する〈2〉活動家が集まる会合を「違法な集会を開いた」として参加者を拘束する――などの妨害を受けることも多い。
(2013年8月3日10時05分 読売新聞)
中国では警察が腐敗してるので、不正を発見しても警察にすぐに訴えるのがよいとは限らない。うっかり告発すると逆に冤罪で引っ張られたりするわけで、告発する方も命がけである。その上このような報復テロも起きるわけで、こんなひどい状況でどうやって市民は正義を実現できるのかと暗澹たる気持ちになるのだ。
その一方でオレは、記事の中に登場する方の「片方の目が残っているから資料は読める。腐敗を告発する活動はやめない」という言葉に深く感銘を受けた。このような反骨の士がいる限り、正義は失われないという希望があるからだ。
ネット社会の中で中国の民衆は共産党幹部の欺瞞や嘘にかなり気がついている。そして自分たちが教え込まれてきたことが世界標準の価値観とどれだけずれているかということについても徐々にわかってきているはずだ。反日テロだって実は当局の仕組んだやらせでっあったことも同様だ。日本政府が連帯しないといけないのは、交渉の相手としては全く信頼できない中国政府などではなく、正義を勝ち取ろうとして戦っている民衆ではないかとオレは思うのである。もっともそんな動きを見せれば中国政府はどんないちゃもんをつけてくるのかわからないけれども。
日本はこれから中国とどのようにつきあっていくべきなのか。そして習近平政権は政治の腐敗をなくせるのか。オレは引き続きかの国の状況を見つめていたいと思っているのである。
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