2013年07月27日(土) |
よーし、みんなで電車を押すんだ! |
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駅のホームと電車の間に足を挟まれた人がいればどうすればいいのか。そのまま電車が動き出せば危険である。なんとか救出するためにはみんなが電車を押して隙間を広げて引っ張り出すしかない。しかしそのためには瞬時に大勢の人が協力することが必要だ。その奇跡を可能としたできごとがJR南浦和駅で起きて、その場面を撮影した写真が世界の賞賛を浴びている。読売新聞の記事を引用しよう。
中韓も驚き・感動…電車押し救助、世界が絶賛
電車とホームの間に足を挟まれた女性を救出するため、車両を押して傾ける乗客や駅員ら(22日午前9時19分、JR南浦和駅で)=繁田統央撮影
本紙が22日夕刊で報じた、さいたま市のJR南浦和駅での女性客救出劇は、現場に居合わせた本紙記者の写真と共に世界各地でも報道された。
ホームと車両の間に落ちた女性を乗客らが力を合わせ助け出したニュースに、「うちの国だったら、乗客は眺めるだけで何もしなかったかもしれない」「英雄的な行動」などの称賛の声が上がっている。
CNNテレビは22日夜(日本時間23日午前)、キャスターが「日本から素晴らしいニュースです」と前置きし、本紙の写真と共に女性救出を報じた。キャスターは「生死に関わる状況で、駅員と乗客が冷静に協力した」と称賛。「おそらく、日本だけで起こりうること」として、電車が約8分後に通常運転を再開したことも合わせて伝えた。
英各紙がロイヤルベビー誕生の特集紙面を組む中、23日付ガーディアン紙は、「(駅員や乗客が)集団で、英雄的な行動を示した」とするAP通信の記事と本紙の写真を国際面で使った。
イタリアの主要紙コリエーレ・デラ・セラのウェブサイトには「イタリア人だったら眺めるだけだろう」といったコメントも。香港でも、中国政府寄りの論調で知られるフェニックステレビのウェブサイトに、「中国で同様の事故が起きれば、大多数の人はやじ馬見物するだけだ」といった書き込みが見られた。
対日関係が冷え込む中国では、政府の指導下にある有力ニュースサイト「中国ネット」が24日、日本での報道を引用する形で事実関係を論評抜きで報道し、国営新華社通信(電子版)などが転載。韓国でも聯合ニュースなどのメディアが、多くは、読売新聞の報道を引用して伝えた。23日の朝鮮スポーツ紙(電子版)は「乗客が力を合わせて救助する感動の写真が話題になっている」と指摘した。
ロシアの大衆紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」(電子版)には「どうしてこんなに迅速に乗客が団結できたのだろうか」「他人の命に対して、我々ロシア人も無関心であってはならない」と、驚きのコメントが寄せられた。
タイのニュース専門チャンネル最大手TNNは、本紙の写真を、「日本の人々が生来の結束力を余すところなく示し、困っている人に助けの手をさしのべた、素晴らしいニュース」と紹介した。タイのソーシャルメディアでは、この写真をシェアする人が多く、フェイスブック上では「日本が、また世界を驚かせた」「とっさにこのような行動ができる日本人は、どのような教育を受けているのか」との声も出ている。
(2013年7月26日10時26分 読売新聞)
このニュースは世界中に発信されたのだが、反日国家のはずの中国でも好意的な受け止められ方だったことが興味深い。
もしもオレがその現場にいればやはり迷わず電車を押しただろう。きっと大声で「よーし、みんなで押そうぜ!」と音頭をとる側に回ったと思うのである。そんな時にみんなが協力してくれることはわかっているし、そこで誰もが心をひとつにして同じ行動を取るのが日本人のアイデンティティみたいなものだと思うのである。困った人を見捨てないという「義」の心は等しく日本人の心の中にあると思っている。東日本大震災の義援金が日本中からたくさん集まったこともその現れだ。そしてこういう部分で日本人と同じ心情は、台湾やベトナムといった親日国家の方々も共通して持っておられるような気がするのだ。倒れてるけが人をみんなが見て見ぬふりをする中国人の価値観ではとうてい理解できないかも知れないが。
今回の読売新聞の記事の写真が世界で共有され、日本に対する好意的な見方として広まることは実に喜ばしいことである。それが日本人にとっては実に当たり前の行動なのだということをオレは誇りに思っていたいのである。
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